[開催日] | 2012年11月18日(日)10:00〜17:00 |
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[会場] | 南山大学名古屋キャンパスロゴスセンター |
[講師] | 日本赤十字社、NGOパルシック他 |
恒例の人類学フェスティバル2012が11月18日に開催された。今年は「むすぶ人類学」をテーマに防災と人類学との関係を探ることを基調にした。具体的に活躍したのは南山大学人文学部人類文化学科のゼミの学生であり、フィールドワークの研究発表やワークショップも行われた。午前中メインホールでは日本赤十字社による災害時の炊き出し体験が行われ、災害時でも調理可能なご飯と味噌汁を味わった。なおその際利用した米と味噌は宮城県仙台市で津波からの復興に取り組む家鈴木有機農園からの寄付であった。そのあとインドのダンス、バリのダンス(愛知県立芸大の友情出演)が披露された。さらに人類文化学科学生ゼミによる沖縄フィールドワークの発表とシーサー色塗り体験、インドフィールドワークゼミによる研究発表、チャイの提供、ヨガ教室も行われた。ホールでは「震災カフェ」が常時オープンし、コーヒーや紅茶以外に学生手作りの災害時用乾パンが提供された。またカフェではフェアトレードを進めるNGOパルシックが出店を出し、チモールコーヒーやスリランカの紅茶を販売し、ほぼ完売する賑わいであった。さらにカフェでは防災に役立つロープワークのワークショップも行われたが、席が足らなくなるほどの盛況であった。なおこのワークショップはJICA中部なごや地球広場の開催する企画ワークショップ「緊急援助隊出動せよ」の中の企画として採用されている(3月2日開催)。
今回のフェスティバルは一時期立ち見が出るほどの盛況で、アンケートにも「人類学のイメージが変わった」など人類学の新しい側面が開拓できたことが伺われる。
日本赤十字社による炊き出し体験 |
災害に役立つロープワーク・ワークショップ |
フィールドワークゼミによるシーサー色塗り体験 |