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Twitter & WorldCafeなるホールシステム・アプローチ 恐るべし!

2010.06.14 津村

先日(5月23日)名古屋で初めて開催された「Dialogue Bar(どうも対話の場とのこと)」に、話題提供者として参加してきました。「Dialogue Bar」自身、さまざまな人々が集まり参加者の方々の対話を通して組織(広くはコミュニティ)開発を試みようとしているようです。「ようです」というのも、津村が十分に把握していないことからこのような表現を使っています。

 この企画の前準備には、USTREMを使ってライブ中継をしてもよいかといった話も持ちかけられました。新しもの好きな私は、OKと返事をしたのですが、残念ながらLANのインフラが会場は整っていないとのことで、運営委員のみなさんは断念されたみたいです。ただ、その「Dialogue Bar」の経過をTwitterでつぶやいて中継していたスタッフの方がみえました。

「ダイアログBarなごや」の広報がスタートすると、40数名の定員がかなりの早い時点で満席になったようです。集まってこられた方は、いわゆる一般企業で活躍されている方、NGO、NPOの関連の方々、運営委員のネットワークから、また津村を知って下さっている人たちと、異なる背景をもつメンバーが集まって来られました。

 なぜ、こんなに人が集まったのでしょうか?また、ライブ放送で何をされようとしていたのでしょうか?また、この集いは何をしようとしていたのでしょうか?謎の多い会合でした。開会の間際1時間前(打ち合わせの時)まで、何を話せばいいのか分からない状態でいた会合は初めてでした。

プログラムは素朴で、オープニングの挨拶と、「Dialogue Bar」を主催している西村氏から、幾つかのルールとエチケットが語られスタート。津村からは、30分ほど、「ラボラトリー方式の体験学習」を実践するようになった経緯を、自らの誕生から今までをふりかえりながら語らせて頂きました。その語りを受けて、運営委員のメンバーから、「今の私を形づけた転機はどのようなものか?」といった問いが立てられ、それをもとに2ラウンドの対話の時間の場が確保されました。私も、4人組のメンバーの中に入り、自由気ままに語ってきました。そうした語り合う中で、過去の転機だけでなく、変化や転機のために何が必要か?これから何をやろうとするのか?など、クリエイティブな展開になり、自分のこれから生き方にまで影響を与えそうな話題にも発展していったグループもあったようです。

現在、こうした大勢の市民が自由に集まり語り合い、明日の社会や明日の世界を考え変革を試みようとする「ワールド・カフェ」をはじめとするホールシステム・アプローチによる対話の場づくりが盛んなようです。そして、そうした仲間たちの多くはTwitterでつながっているようです。運営委員の人たちに勧められて、その日の夜からTwitter仲間になりました。数日で津村をフォローしようとする人も現れたり、津村自身も社会変革や組織学習などに関わる人々をフォローするようになったりと、ここ3週間ほど、Twitterにはまってしまっています。

その間、「朝食に卵を食べた」「昼食に・・・食べた]とつぶやかれてもと思うことから、今日の社会的な現象や改革を語り合うつぶやきも、もちろんワールド・カフェにかかわる企画のつぶやきなども、多種多様で、この豊かな情報からいかに自分にとって意味のある情報を受け入れ発信していくのかが大きな課題だと思います。私自身も、NGOやNPO関係者、大学関係者また政治家、また卒業生なども、フォローをしていますが、彼らのつぶやきからたくさんの刺激を受けています。Twitterなるバーチャルなコミュニケーションシステムとワールド・カフェをはじめとするホールシステム・アプローチによるリアルなコミュニケーションシステムが、社会を動かしていく時代がすでに来ているのかもしれません。

現代社会が、このような地殻変動を起こしているのを知らずに、私たちは日常、平然と社会で生活していることの恐ろしささえ感じてしまう近頃です。
皆さん方も、ぜひ、Twitterなる世界、またホールシステム・アプローチの世界へ飛び込んで、今そしてこれからの自分の生き方を考えてみませんか?

津村 俊充 @Tsumuraxjp

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