南山大学 人文学部 心理人間学科 南山大学 人文学部 心理人間学科
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概要

「心理人間学科」−人間と心の問題についての理解の必要性−

不登校やいじめを苦にした子どもの自殺、生命の尊さが無視された犯罪が頻発し、人間の尊厳が至る所で脅威にさらされている現代社会において、今求められているのは、他者のものの見方・考え方を相互に認め、個々人の個性を尊重する価値観です。

ところで、こうした人と人との関わりやそこに介在する心の問題は、近年になってとりわけその重要性が認識されるようになり、人間科学、人間関係学と呼ばれる学科や学部領域で、教育・研究が行われています。そこでは主に、心理学(行動学)、教育学、社会学などの学問領域を中心として、問題解決へのアプローチがとられてきています。われわれは、このような接近法を視野にいれつつ、さらに実践的な人間理解教育の試みを構想しようとしました。すなわち、人間科学、人間関係学を支える基礎理論である心理学、教育学などを学ぶと同時に、主体的な体験を通して人間関係を理解し、かつ自己の成長を図るというプログラムです。

心理人間学科では、「理解」「関与」「創造」をキーワードとする教育が志向されています。「理解」は、自己の理解と同時に他者理解を目指そうとするものです。「関与」は他者や集団、社会との関わりを意味します。言うまでもなく、人は社会的存在であり、人間的環境の中で他者との積極的な交渉によって、初めて健全な人間的発達を遂げることができます。そして、この対人関与が適切に機能するためには「創造」の働きが鍵となってきます。「自己の創造」とは自己開発であり、効果的な対人的スキルの獲得です。「ひとを理解し、ひとと関わり、ひとの成長をめざすこと」が心理人間学科のモットーです。

この学科の特色は、人間科学の基礎理論に関する科目に加えて、体験学習による科目を多数提供し、学生が体験を通じて自己の成長に取り組みながら、人間の心理と人間関係に対する理解を深めることができるように配慮されている点です。学生は自らの関心に従って科目を選択することによって、自分の学びの中心を定め、学びを深めていくことができます。

■人間関係論を中心に学ぶ

ラボラトリー方式の体験学習を通して、人と人とのコミュニケーション、グループでの人間関係について学び、人間関係を改善する力やファシリテーション能力を身につけます。

■心理学を中心に学ぶ

心理学の知識はもちろん、実験・調査などの方法論やカウンセリングの基礎を学び、データ分析力や客観的で深い人間理解の力を身につけます。

■教育学を中心に学ぶ

教育学科目や、フィールド調査などを通して、教育について多面的に考えます。多様な問題を発見し、分析力や人の成長を支援する力を身につけます。

予想される進路としては、教育・心理・臨床関係の大学院への進学の他に、教員、家庭裁判所調査官などの国家公務員、養護施設職員のような心理・教育・福祉分野、また産業界や各種行政機関における人事管理、人材開発、インサービス・トレーニング担当者が考えられます。