これまでの研究(学会発表)

■ 浦上昌則 2000 講習会:研究におけるシナリオ作り 日本青年心理学会第8回大会
 学会より依頼を受けたものである。問題を立て,データを集め,分析し報告するという一連の研究の流れについて解説し,合わせて留意事項などについても触れた。 

■ 浦上昌則 2000 進路意思決定力と自己効力感−自己効力感研究から進路意思決定を再考する− 日本進路指導学会第22回研究大会
 これは,シンポジウムの話題提供者としての発表である。これまで進めてきた自らの研究経験を振り返ることから,自己効力感研究の限界を指摘し,新たな意思決定の捉え方を提言した。

■ 浦上昌則 1999 就職に対する考え方と職業不決断 日本進路指導学会第21回大会
 就職に対する考え方のパターン別に,職業不決断の様相を検討した。その結果,就職希望が強いにも関わらず,あきらめや拒否の意識を合わせ持つ者などに,相談の必要性が高いことが明らかになった。

■ 浦上昌則 1999 小講演:自己効力理論を用いた進路指導 日本教育心理学会第41回総会
 これまで進めてきた自らの研究を基に,進路指導の分野における自己効力理論を用いた研究について,その利点,測定にかかわる問題,進路選択行動との関連性,教育実践の問題などについて考察した。

■ 浦上昌則 1999 青年期における「こども」から「おとな」への移行 日本発達心理学会第10回大会
 青年期における「こども」から「おとな」への移行を見る視点を明らかにするため,3回の調査を行った。その結果,社会的かしこさ,世俗迎合など,7つの側面からとらえられるのではないかと考えられた。

■ 浦上昌則 1998 大学の授業で心理学の何をどう教えるか 日本青年心理学会第6回大会
 南山大学でテーマ科目として行っている授業の内容を報告した。特に学生の授業感想を資料としながら,現在の授業内容の有効性,限界などについて自己分析をした。

■ 浦上昌則・小花和尚子 1998 女子短大生における母親の認知(7)−職業選択時の情報源としての母親− 日本心理学会第62回大会
 短大生の母親との関係性と,職業を決める際の情報源としての利用との関連について検討し,母親の職業の有無による差があるものの,支持的な母娘関係が母親を利用する程度と関連していることが明らかになった。

■ 浦上昌則 1997 就職活動を通して学ぶこと 日本進路指導学会第19回大会
 就職活動を経験した女子短大2年生を対象に,その活動の中で学んだことを調査し,自分に対する意識,社会に対する意識,社会的スキルなどについて新たに学んだと感じていることが明らかになった。

■ 浦上昌則 1997 就職活動の過程把握方法に関する一試案(2) 日本教育心理学会第39回総会
就職活動グラフを用いて女子短大生の就職活動を調査した結果,自己効力の高い者の方が,より持続的に活動を行っていることが明らかになった。
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進路選択に対する自己効力尺度(30項目版)

■ 浦上昌則 1996 就職活動の過程把握方法に関する一試案−就職活動グラフを用いて− 日本教育心理学会第38回総会
 就職活動の過程を把握する一つの方法として,就職活動への力の入れ具合を時系列にそってグラフ化するというデータ収集方法を提案した。

■ 浦上昌則 1996 就職活動と価値観の変容−女子短大生の場合− 日本進路指導学会第18回研究大会
 女子短大生を対象に,就職活動を通しての価値観の変容を検討したところ,それは就職活動を通して変化しうるものであり,就職活動への関与の程度に影響されることが示された。

■ 小花和尚子・浦上昌則 1996 女子短大生における母親の認知(6)−母親の期待に対する認知と生き生き− 日本心理学会第60回大会
 母親を生き生きしていると認めている娘は,母親の期待を理論的にも感情的にも受け入れやすい心理状態にあることが部分的に示された。
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生き生き尺度改訂版

■ 浦上昌則・小花和尚子 1996 女子短大生における母親の認知(5)−母親の期待に対する認知− 日本心理学会第60回大会
 娘のライフスタイルや価値観についての意識は,母親の影響を受け,類似しているという仮説について検討し,それを裏付けるデータが得られた。

■ 高村和代・速水敏彦・陳 恵貞・浦上昌則 1996 教師から受けた感動体験に関する研究日本心理学会第60回大会
 中・高校生の,教師から受けた感動体験を分析し,教師の日頃の態度,姿勢,雑談や会話,予想外の行動,叱責,説教,称賛,励まし,授業内容,方法などから感動を受けていることが示唆された。

■ 浦上昌則 1995 就職活動レベルの維持に関する研究 日本進路指導学会第17回大会
 長期間に渡る就職活動の中で,進路選択に対する自己効力の高い者は,低い者よりも,就職活動レベルを維持し,就職への意欲も高いままであることが示された。
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進路選択に対する自己効力尺度(30項目版)

■ 小花和尚子・浦上昌則 1995 女子短大生における母親の認知(4)−対人関係の認知構造と生き生き− 日本心理学会第59回大会
 母親を生き生きしていると認める認知は,対人関係の認知構造を説明する複数次元と対応する,包括的なものであることが示された。
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生き生き尺度改訂版

■ 浦上昌則・速水敏彦・陳 恵貞 1995 教師の雑談に関する研究 日本心理学会第59回大会
 小・中・高校の教師が,どのような雑談を話しているのかについて調査を行い,その内容と頻度,親しみの変化など児童生徒に与える影響について検討した。

■ 浦上昌則 1995 効力感と進路選択に対する自己効力の関連についての探索的研究−進路選択課題を用いて− 日本教育心理学会第37回総会
 効力感と,自己効力,本研究では進路選択に対する自己効力の間には,理論的に仮定される通りの有意な関連性が認められた。
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効力感尺度-II進路選択に対する自己効力尺度(30項目版)

■ 高村和代・浦上昌則 1995 あなたの進路選択は何点ですか?(2)−第一志望以外の進路決定をしなければいけなかった人の進路選択過程− 発達心理学会第6回大会
 第一志望以外の進路(就職先)を選択しなければならなかったものは,男性はそれを受け入れ難く,女性は受け入れやすい傾向があることが示された。

■ 浦上昌則・高村和代 1995 あなたの進路選択は何点ですか?(1)−得点分と未得点分の内訳− 発達心理学会第6回大会
 自分の進路選択(就職活動等)を得点化した内訳について検討したところ,満足部分は希望成就,期待内容で,不満足部分は妥協内容で構成されていた。

■ 浦上昌則・小花和尚子 1994 女子短大生における母親の認知(3)−ライフ・スタイル意識に着目して− 日本心理学会第58回大会
 女子短大生のライフ・スタイル,役割についての意識は,社会的要因と母親の姿の受け止め方のいずれか,もしくは双方に影響を受けていると考えられた。
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生き生き尺度改訂版

■ 浦上昌則 1994 効力感についての基礎的研究−ジェンダーとの関連から− 日本教育心理学会第36回総会
 女子短大生において,男性性,女性性,人間性のいずれの性役割の所有感も,効力感と正の相関を示すことが明らかになった。
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効力感尺度-II

■ 浦上昌則 1993 進路選択に対する自己効力と職業価値観,同一性との関連 日本青年心理学会第1回大会
 進路選択に対する自己効力の高い者は,就職することによって実現が期待される価値により期待をし,また同一性地位,得にcommitmentと関連が強いことが示された。
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進路選択に対する自己効力尺度(高校生用)

■ 浦上昌則 1993 大学への適応に関する一研究 日本進路指導学会第15回大会
 大学への適応度に対して,入学以前の進路選択行動と入学後のソーシャルサポートは,ともに有意に影響しているが,サポートの方がより影響力が強いことが示された。

■ 柳原利佳子・浦上昌則 1993 女子青年の「色気」観について 日本教育心理学会第35回総会
 現代女子青年は,「色気」という言葉を精神的魅力と肉体的魅力という2つの意味合いからとらえており,精神的魅力ととらえる者は,その言葉に肯定的イメージを持っていた。

■ 浦上昌則 1993 進路選択に対する自己効力と進路計画性・積極性との関連−進路決定に対する自己効力測定尺度の作成の試み3− 日本教育心理学会第35回総会
 進路選択に対する自己効力の高い者は,自分の人生や進路についてのはっきりした目的意識をもっており,反対に低い者は目標を喪失している傾向がうかがわれた。
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進路選択に対する自己効力尺度(高校生用)

■ 浦上昌則・小花和尚子 1993 女子短大生における母親の認知(2)−母親のストレスに着目して− 日本心理学会第57回大会
 娘によって生き生きしていると見られている母親は,就労形態によらず,気分的にも自覚症状的にもストレスを感じている程度が低いことを明らかにした。
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生き生き尺度

■ 浦上昌則 1993 学校から職場への移行期にあらわれる自己効力の影響―就職と自己効力― 日本発達心理学会第4回大会
 進路選択に対する自己効力と就職活動の関連を検討し,自己効力の高い者は,就職先の決定率が高く,就職活動自体や内定先への満足度が高いことを明らかにした。

■ 浦上昌則 1992 効力感を高める学習についての一考察 関西心理学会第104回大会
 あこがれ,好奇心や興味によって始めた学習経験,またそのプロセスで興味が増大した学習経験は,効力感を増大させることが示された。
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効力感尺度

■ 浦上昌則 1992 女子短大生のキャリア意識―仕事と結婚・出産について― 日本進路指導学会第14回大会
 結婚・出産をきっかけに専業主婦になりたいと思っている女子短大生が,両立を望む者よりも自分のキャリアを安易に考えているとは言えないことが明らかになった。

■ 浦上昌則 1992 高校2年生の中だるみについての一研究―進路決定に対する自己効力測定尺度の作成の試み2― 日本教育心理学会第34回総会
 高校生を対象に,進路決定に対する自己効力尺度を用いて調査を行った結果,2年生で得点が低下するという中だるみの状況が明らかになった。
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進路選択に対する自己効力尺度(高校生用)

■ 浦上昌則 1991 進路決定に対する自己効力測定尺度の作成の試み 日本教育心理学会第33回総会
 高校生の,進路決定に対する自己効力を測定する尺度を作成し,その妥当性および信頼性について検討した。そして,利用に十分な妥当性・信頼性を持つ尺度を作成することができた。
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進路選択に対する自己効力尺度(高校生用)