路選択に対する自己効力尺度

 進路を選択・決定する過程で必要な行動に対する遂行可能感を測定する尺度。(高校生用(CS尺度),大学生・短大生用35項目版とその改訂版,さらにそれを改訂した30項目版がある)
 ご自由にお使いくださって結構ですが,その際にはご一報ください

進路選択に対する自己効力尺度(CS尺度)高校生用 α=.937
(なお,浦上昌則 1991 進路決定に対する自己効力測定尺度の作成の試み 日本教育心理学会第33回総会 などの発表では進路決定に対する自己効力尺度と呼んでいる。浦上昌則 1993 進路選択に対する自己効力と進路成熟の関連 教育心理学研究 41, 358-364.より改名)

「十分に自信を持っている」から「全く自信が無い」までの7件法

1. 自分の能カを正確に評価できる。
2. 自分が従事したい職業(職種)の仕事内容を知っている。
3. 一度進路を決定したならば,「正しかったのだろうか」と悩まない。
4. 5年先の目標を設定し,それにしたがって計画を立てることができる。
5. 一度就いた職に満足できなかったら,職を変えることができる。
6. 自分の才能が文系,理系のどちらに向いているかを知っている。
7. 進路指導の先生と,自分の進路について話し合うことができる。
8. 両親が賛成しない学部や進路でも,それを選択することができる。
9. 校内の進路指導室を探し,利用することができる
10.もし自分の選んだ学部での学間に疑問を感じても,それを理解しようと努力することができる。
11.自分の理想の仕事を思い浮かべることができる。
12.図書館で,自分の興味を持っている職業についての情報を探すことができる。
13.勉強してみたい専門分野が,その分野での就職の機会が減少しているものでも,それを選ぶことができる。
14.将来の仕事において役に立つと思われる,免許・資格取得の計画を立てることができる。
15.もし最も望んでいた学部・職業にすすむことができなかったら,手ごろな学部・職業でうまくやっていくことができる。
16.いくつかの,興味を引かれる学問的分野を持っている。
17.大学や専門学校についての情報を集めることができる。
18.現在考えているいくつかの職業の中から,一つの職業に絞り込むことができる。
19.将来のために,大学や専門学校でやってみたいことがある。
20.最初に選んだ学部がどうしても好きになれなかった場合,対処の方法を考えることができる。
21.自分の才能を最も生かせる学問分野を決めることができる。
22.ある職業についている人々の,年間所得について知ることができる。
23.現在考えているいくつかの学部の中から,一つの学部に絞り込むことができる。
24.就職までの学費,その他の費用について見通しを立てることができる。
25.大学に一度不合格となっても,再度挑戦することができる。
26.いくつかの,興昧を引かれる職業を持っている。
27.機会があれば志望大学に見学に行き,大学の内情や自分の専門での就職の機会について尋ねることができる。
28.自分の将来計画にあった進路を選ぶことができる。
29.受験産業による入試情報を,適切に利用することができる。
30.本当に好きな大学・職業に進むためには,両親を説得することができる。
31.将来どのような生活をしたいか,はっきりとさせることができる。
32.機会があれば,自分の興味を持っている分野で働いている人と話すことができる。
33.自分の能力に合うと思われる学部・職業を選ぶことができる。
34.進学や就職の際に必要な手続きについて,知ることができる。
35.欲求不満を感じても,自分の勉強または仕事の成就まで粘り強く続けることができる。
36.人間相手の仕事か機械や情報相手の仕事か,どちらを主として働きたいか決めることができる。
37.自分の志望している学部においてどのような教育が行われているのか,知ることができる。
38.自分の興味に合うと思われる学部・職業を選ぶことができる。
39.自分の人生目標を達するために,大学や専門学校に行くことが必要なのかどうか決定できる。
40.両親や友達がすすめる学部や進路であっても,自分の適性や能力に合っていないと感じるものであれば断ることができる。 

 

進路選択に対する自己効力尺度 35項目改訂版 α=.915
(浦上昌則 1994 女子学生の学校から職場への移行期に関する研究−「進路選択に対する自己効力」の影響− 青年心理学研究 6, 40-49. で作成,利用)

「十分に自信を持っている」から「全く自信がない」までの5件法

1. 自分の能力を正確に評価すること。
2. 自分が従事したい職業(職種)の仕事内容を知ること。
3. 一度進路を決定したならば,「正しかったのだろうか」と悩まないこと。
4. 5年先の目標を設定し,それにしたがって計画を建てること。
5. もし望んでいた職業に就けなかった場合,それにうまく対処すること。
6. 自分の才能が文系,理系のどちらに向いているかを知っている。
7. 大学院や専門学校についての情報を集めること。
8. 両親が賛成しない就職先を選択すること。
9. 将来の仕事において役に立つと思われる免許・資格取得の計画を立てること。
10.本当に好きな職業に進むために,両親を説得すること。
11.自分の理想の仕事を思い浮かべること。
12.ある職業についている人々の,年間所得について知ること。
13.就職したい産業分野が,先行き不安定な分野であっても,それを選ぶこと。
14.将来のために,在学中にやっておくべきことの計画を立てること。
15.欲求不満を感じても,自分の勉強または仕事の成就まで粘り強く続けること。
16.自分の才能を最も生かせると思う職業的分野を決めること。
17.自分の興味を持っている分野で働いている人と話す機会を持っこと。
18.現在考えているいくつかの職業のなかから,一つの職業に絞り込むこと。
19.自分の将来の目標と,アルバイトなどでの経験を関連させて考えること。
20.両親や友達が勧める職業であっても,自分の適性や能力にあっていないと感じるものであれば断ること。
21.いくつかの職業に,興味を持っていること。
22.1990年代の雇用傾向について,ある程度の見通しを持つこと。
23.自分の将来設計にあった職業を探すこと。
24.就職時の面接でうまく対応すること。
25.好きな職業に就くために,迷わず引越すること。
26.将来どのような生活をしたいか,はっきりとさせること。
27.就職の面接時に,最も知りたいのは何なのかはっきりさせること。
28.自分の興味・能力に合うと思われる職業を選ぶこと。
29.自分の人生の目的を達成するために,大学,大学院や専門学校に行くことが必要なのかどうかを決定すること。
30.望んでいた職業が,自分の考えていたものと異なっていた場合,もう一度検討し直すこと。
31.人間相手の仕事か,情報相手の仕事か,どちらを主として働きたいか決めること。
32.自分の職業選択に必要な情報を取り入れるために,新聞・テレビなどのマスメディアを利用すること。
33.自分の望んでいるライフスタイルにあった職業を探すこと。
34.大学の就職係を探し,それを利用すること。
35.何かの理由で卒業を延期しなければならなくなった場合,それに対処すること。

 

進路選択に対する自己効力尺度 30項目版 α=.882
(浦上昌則 1995 学生の進路選択に対する自己効力に関する研究 名古屋大学教育学部紀要(教育心理学科) 42, 115-126. で作成,利用。浦上昌則 1995 女子短期大学生の進路選択に対する自己効力と職業不決断−Taylor & Betz(1983)の追試的検討− 進路指導研究 16, 40-45.,浦上昌則 1996 女子短大生の職業選択過程についての研究−進路選択に対する自己効力,就職活動,自己概念の関連から− 教育心理学研究 44, 195-203. その他で利用)

「非常に自信がある」,「少しは自信がある」,「あまり自信がない」,「全く自信がない」の4件法

1. 自分の能力を正確に評価すること。
2. 自分が従事したい職業(職種)の仕事内容を知ること。
3. 一度進路を決定したならば,「正しかったのだろうか」と悩まないこと。
4. 5年先の目標を設定し,それにしたがって計画を立てること。
5. もし望んでいた職業に就けなかった場合,それにうまく対処すること。
6. 人間相手の仕事か,情報相手の仕事か,どちらが自分に適しているか決めること。
7. 自分の望むライフスタイルにあった職業を探すこと。
8. 何かの理由で卒業を延期しなければならなくなった場合,それに対処すること。
9. 将来の仕事において役に立つと思われる免許・資格取得の計画を立てること。
10.本当に好きな職業に進むために,両親と話し合いをすること。
11.自分の理想の仕事を思い浮かべること。
12.ある職業についている人々の年間所得について知ること。
13.就職したい産業分野が,先行き不安定であるとわかった場合,それに対処すること。
14.将来のために,在学中にやっておくべきことの計画を立てること。
15.欲求不満を感じても,自分の勉強または仕事の成就まで粘り強く続けること。
16.自分の才能を,最も生かせると思う職業的分野を決めること。
17.自分の興味を持っている分野で働いている人と話す機会を持つこと。
18.現在考えているいくつかの職業のなかから,一つの職業に絞り込むこと。
19.自分の将来の目標と,アルバイトなどでの経験を関連させて考えること。
20.両親や友達が勧める職業であっても,自分の適性や能力にあっていないと感じるものであれば断ること。
21.いくつかの職業に,興味を持っていること。
22.今年の雇用傾向について,ある程度の見通しを持つこと。
23.自分の将来設計にあった職業を探すこと。
24.就職時の面接でうまく対応すること。
25.学校の就職係や職業安定所を探し,利用すること。
26.将来どのような生活をしたいか,はっきりとさせること。
27.自分の職業選択に必要な情報を得るために,新聞・テレビなどのマスメディアを利用すること。
28.自分の興味・能力に合うと思われる職業を選ぶこと。
29.卒業後さらに,大学,大学院や専門学校に行くことが必要なのかどうか決定すること。
30.望んでいた職業が,自分の考えていたものと異なっていた場合,もう一度検討し直すこと。