2004年5月の雑記



≪5月1日≫

★昨日は、栄(さかえ)の「愛知芸術文化センター」で開催されている《第90回記念 光風会展》を、ぢぇいふぉん氏らと一緒に観に行ってきた。光風会(こうふうかい)とは明治45年(1912年)に結成され、現在は絵画部と工芸部を合わせて562名の会員を擁する、格調もレベルも非常に高い美術会である(無知な私は昨日初めて知ったのだが)。光風会について詳しくは「ここ」をご覧あれ。

   

この格調高き展覧会には数多くの作品が展示されていて、どれも素晴らしいものばかりだったが、我々が出かけた主な目的は、中垣貴子さんの作品を拝見するためであった。
中垣さんは我々がよくお世話になっている檀渓(だんけい)という料理屋さんのご主人の奥様なのである。そして、この作品のモデルは、うちの学科の人。明るく雅な趣の素敵な作品でした。

愛知芸術文化センターは巨大なパイプオルガンのあるコンサートホールをはじめ多数のイベント会場を持つ大きな施設である。その屋上に、彫刻を配した庭園も造られていることを昨日知った。さつきの花が華やかに咲いた、とても感じの良い庭園であった。


★さて、今は連休の真っ只中である。南山大学独自の振替休日もあるため、4月29日(木)〜5月5日(水)のまるまる1週間がお休みとなる。おおイイネー、って思ってたのだが、なぜか私は昨夜風邪をこじらせ、今日はロゴスの部屋にこもっている。昨日は元気だったんだがな〜。ついでだから言っとくと、ロゴスの私の部屋は北向きで、しかも窓が建物の壁に面しているため、とても暗い。こういう薄暗い部屋でゴホゴホ咳をしていると、まことにもって悲壮な病人という感じがして・・・よくわからんが何か文学的でよろしい。しかし、せっかくのお休みに、こうして自宅にこもってホームページを更新するのはもったいない気がする。(ま、もっとも、元気だったら学校の研究室に行って、やっぱりホームページを更新しているだろうから、結局あまり変わりはないんだが)。

皆様、よい連休をお過ごしください。



≪5月4日≫

★この連休、ロゴスセンターは毎日非常に賑やかであった。5月1日から今日のお昼まで、50名ほどの中国人の方々の団体がずっと合宿をしていたからだ。プロテスタントのキリスト教徒の方々で、たぶん黙想会のような企画だったと思われる。ロゴスのホールを使って皆でお祈りをしたり賛美歌を歌ったり、食堂で自炊で食事を作ったりしていた。宿泊はロゴス3階のタタミの部屋である。小さな子供から大学生くらいの青年、そして年配の方々と、幅広い年齢層の方々がいらっしゃっていた。

ロゴスの私の部屋は1階のホールのすぐ上にあり、窓のすぐ向こう側が3階のタタミの部屋である。だから、ホールでのお祈りや歌声、そしてタタミの部屋や階段の物音がモロに聞こえる。この団体の方々がいらっしゃった初日、私は風邪をひいて部屋で寝込んでいたものだから、「なんだかやけにうるさいな〜」と、かなり迷惑に感じた。しかし、体調が少し回復してホールに下りてみると、とても礼儀正しく感じのよい方々だったので、嫌な気持ちはたちまち吹き飛んでしまった。

時々聞こえる賛美歌には、私がアメリカにいた頃によく教会で聞いていたものもいくつか含まれていた。懐かしい気持ちがした。英語ではなく中国語で合宿の皆さんは歌っていた。賛美歌はキリストの愛の教えと同様に、国境も階級も超えて人々に歌い継がれている。祈りの心に満ちた歌声はとても清らかだった。

小さな子供たちがとてもかわいかった。残念だったのは、私が中国語がぜんぜん出来ないことである。合宿している中国の方々はもちろん皆さん中国語で話している。私も顔だけは中国人みたいなので、通ると多くの方々が私に中国語で挨拶してくださった。小さな子供たちは私も中国人だと思ったらしく、普通に中国語で話しかけてきたりした。でもさっぱり何を言ってるのかわからない。中国語、少し勉強しとけばよかったなぁ。

この方々は今日、私が学校に行っている間に、合宿を終えて帰宅された。先ほどロゴスに戻ってみると、あの賑やかさがまるでウソだったかのように、シンと静まりかえっていた。ホールも食堂もタタミの部屋も跡形もなくきれいに掃除されている。雨もしとしと降っているし、なんだかとてもさびしい雰囲気がした。



≪5月6日≫

★女子水泳高飛び込みの日本代表選手、宮嵜多紀理(みやざき・たきり)さんのお兄さんから、多紀理さんがテレビ出演するという情報を得た。

おばんです きたる5月9日(日)のフジテレビ、ジャンクスポーツにでます。
よろしければ 見てください。
また、感想など聞かせてくださいな。
み!

最後の「み!」というのは、「見!」と言っているわけなのではなくて(たぶん)、宮嵜君の「み」を意味する。念のため。(また、彼が日ごろ皆から「み!」と呼ばれているわけではない。これも一応念のため)。ご存知の方も多いと思うが、多紀理さんはすでに、アテネ五輪に代表選手として出場することが決定している。ご活躍に期待したい。

5月9日といえば今度の日曜日、すなわち「母の日」である。夜の7時58分からフジテレビで放映される「ジャンクスポーツ」という番組に出るらしい。その番組のホームページは「ここ」にある。そこに次回の予告が出ていて、そこに多紀理さんの名前も載っているので、ご覧あれ→「ここ」。ファンである私は絶対見ようと思っている。皆さんもぜひどうぞ。

このかたです



≪5月9日≫

★テレビを買った。これは私のこれまでの人生において画期的とも言うべき事である。というのも、私はこれまでほとんどテレビを見ない人間だったからである。そんな私が部屋にテレビを置くなんて、一体どういう風の吹き回しなのか。これは当の本人さえも驚いている新たな展開なのであって、自分の中では、「・・んまあ、奥様ご存じぃ?」と巷に噂なほどの出来事なのである(ぜんっぜん噂になるはずないけど)。

まあもっとも、私がテレビを見ないのは、何か確固たる信念があってのことではなく、ただ単に見るのが面倒くさいというのが理由であった。私がこれまでいた修道院関係の施設では、テレビは個室にはなく、「テレビ室」あるいは「共同休憩室」という共同用の部屋に置かれていたのである。だから、テレビを見るためには、そのテレビ室まで出かけて行って見なければならなかった。ま、たいして遠くもないのだが、わざわざ出かけて行くのはやはり面倒である。それに近ごろ私は、日本語があまり自由ではない外国の人たちと一緒に生活しているため、日本人の私でさえ何を言っているのかよく分からない日本のお笑い番組を、ひとりだけ笑って見るのは、とても気が引けるのである。

それに、やはりニュースくらいはちゃんと見るべきであろう。そこで、電機屋に行って、これまでは見向きもしなかったテレビ・コーナーを廻ってみた。すると、テレビとビデオが一体となった「テレビデオ」なる製品が目に留まった。値段は2万3千円。テレビって案外安いんだなー。ラジカセとさほど変わらない値段ではないか。これまで《テレビはとても高級品》と思い込んでいた私には驚きであった。

アイワのテレビデオ VX-14AW1

そこで購入。私にもこれで「テレビのある文明的生活」が可能になった。

しかし問題がひとつあった。それは私の部屋はテレビの電波の受信が難しいという事である。室内用アンテナをとり付けてみたが、7つほど映るはずのチャンネルのうち、まともに受信できるのは、たった2つだけなのである(中京テレビはもちろんバッチリ映る。すぐ近所だもんね)。とりわけNHKが全然ダメだ。これでは肝心のニュースが見れないではないか。

なんとか受信を改善しようと室内アンテナの位置や向きをいろいろ試したりして、2日ほど苦心惨憺したのだが、うまくいかなかった。ところがおとといのこと、ふと私は、部屋の壁の隅に小さなアンテナ端子があるのに気づいた。おやぁ〜?チェックしてみたら、ロゴスセンターの屋上に古いテレビアンテナが立っているではないか。な〜んだ。アンテナ線を買ってきて繋いでみた。7つのうち6つのチャンネルがあっさり見れるようになった。いやよかったよかった。NHK総合だけがやっぱりダメだけど、まあ仕方あるまい(ニュースのことは忘れよう・・・)。



≪5月11日≫

★今日はちょっと身内のコマーシャルを。

昨年、TBSこども音楽コンク−ル全国大会でみごと最優秀賞すなわち日本一に輝いた、わが母校長崎南山小学校のコーラス部が、その受賞を記念してCDを出した。


『永遠(とわ)にひびけ南山のハーモニー』と題するこのCDには、次の24曲の演奏が収録されている。

1.長崎南山小学校校歌
2.通りゃんせ
3.こきりこ
4.雪の祭
5.若返りの水(平成9年の演奏)
6.花と少女
7.若返りの水(平成10年の演奏)
8.かみさまへのてがみ
9.「絶対に」は否定の副詞
10.たじま牛(平成13年の演奏)
11.たじま牛(平成14年の演奏)
12.あいや節幻想曲
13.マリアさまのこころ
14.野ばらのにおう
15.あめのきさき
16.ガリラヤの風かおる丘で
17.ごらんよ空の鳥
18.しあわせな人
19.愛の賛歌
20.マラナタ
21.ぶどうの木
22.Walk in the Light
23.ルドヴィコさま
24.主は水辺に立った

1番は小学校の校歌、2番〜12番まではコンクールの自由曲、13番〜24番は聖歌(賛美歌)である。合唱の指導をしてくださったのは長崎の活水(かっすい)女子大学教授、竹内秀男先生である。CDの13番から24番の演奏は竹内先生の指揮によるもの。1番から12番までの演奏の指揮は、宗(そう)ゆかり先生が担当されている。

実は私の姉の息子のひとりが合唱団メンバーとして中で歌っている。身内を誉めるのもなんだが、ひたむきに歌う子供たちの声は澄んでいて美しいし、表現もとても豊かで、すばらしい演奏だと思う。



≪5月13日≫

★私はこのごろよくお昼ごはんにラーメンを食べる。ラーメンと言っても、カップラーメンである。授業や会議の都合で時間があまりない時に、研究室の中で簡単に食べられるので便利だ。カップラーメンではないが、それとほぼ同じくらい簡単にたべられる「チキンラーメン」も私は好きでよく食べる。


このラーメンは、日清食品会長の安藤百福(あんどう ももふく)氏が昭和33年(1958年)に生み出した≪世界初のインスタントラーメン≫なのだそうである。チキンラーメンの公式サイトである「チキラー島」にその発明物語が載っている(ここ)。なんたって世界初なのですぞ。今無数に出回っているあらゆるインスタントラーメンのこれが元祖なのだとしたら、ものすごいことである。世紀の大発明というべきであろう。とりわけ私のような独身自炊男への貢献度から見るならば、電子レンジさえしのぐ程の大発明と言えるかも知れない。

このチキンラーメン、パッケージはいろいろ変わったが、中身のラーメンの味は、昭和33年に発明された時のまま変わっていないらしい。これもまたすごいことである。名作とはこういうもののことを言うのであろう。食べるにあたってナベを全く必要としないところがすばらしい。適当な容器に入れてお湯をかけるだけだ。それも面倒だと思う人なら(実は私も時々そのひとりだが)、そのままボリボリとかじって食べればよい。

このように、これはかなり偉大なるラーメンなのである。シンプルなものだけに、食べ方は人によってさまざまであろう。私がこのごろやっている食べ方を、ここでちょっとご紹介しよう。

(1)空いたカップラーメンのカップにチキンラーメンを2つに割って入れる
(2)お湯をたっぷり注ぐ
(3)麺が全体的にしっとりとしてくるまで待つ(約1分)
(4)カップの口を何かで押さえ、麺が出ないようにして、お湯だけ捨てる
(5)麺をほぐしながら、ほれ召し上がれ!

・・・ま、別にご紹介するほどのものではない。しかしこれで麺はさっぱりとした薄味の、まるで焼きそばのような感じになり、一味違ったおいしさでいただけるのである。

・・・しかし考えてみたら、せっかくの汁を全部捨ててしまうわけだから、チキンラーメンに対しては失礼な食べ方かも知れない。こういう変則的な食べ方の例がひょっとして載ってないかな〜と思い、チキラー島の中を探してみた。残念ながらそういうのは載ってないようだったが、その代わりに、「カシワ神社」というところで「おみくじ」がひけることを発見した。「ほほう、おみくじかー」と、何の気なしにクリックしてひいてみた・・・大凶が出た。



≪5月15日≫

今年の女子バレーボール・チームはめちゃくちゃ強い!

★アテネ五輪世界最終予選でまだ無敗。昨日は強豪韓国チームにストレート勝ちして、アテネ行きを決めた。

私はこれほど強い全日本女子バレーボール・チームをかつて見たことがない。昔「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子チームだが、その呼び名は今こそ相応しいのではないかと思える。コートをまるで忍者のごとくに飛び回るすばらしい名手ぞろい。腕を振りぬいて思いっきり叩き込むアタックが相手コートにバシーッと鋭く決まるのを見たら、憂鬱な気分や疲れなどどこかに吹っ飛んで行ってしまった。

パワフルではあるが、単に力ずくなのではない。わざの切れがすばらしく、非常にエレガントで美しい。華麗なレシーブ、目にも留まらぬ速攻、泣く子も黙る迫力のバックアタック。見ているだけで力が入り、感動してもう目がうるうるしてしまうほどだ。実際昨日の試合では、勝利が決まった後のインタビューをする係りのアナウンサーが、感激のあまり泣いて声をつまらせていた。

すごいぞ全日本女子バレー!
感動的な戦いをまた見せてください。



≪5月19日≫

★ロゴスセンターを拠点にして活動しているLLC(エル・エル・シー)という学生のクラブによる「カレーの集い」がロゴスセンター内の食堂にて開催された。

 

クラブのメンバーが協力してカレーとデザートを作ってくれた。なかなかおいしかった。LLCとはロゴス・ライフ・コミュニティーの略であり、まさしくロゴスセンター直属の学生サークルである。学生間の親睦を深めることが日ごろの主な活動のようだが、クリスマスの頃には南山大学の学生一般を対象とした聖誕祭パーティーを企画実行してくれたり、ロゴスで毎週水曜日の昼に行われている学生のためのごミサの聖書朗読や先唱を、当番でやってくれたりしている。かといって、これは宗教団体では全然ない。キリスト教徒であるか否かを問わないごく一般的な文化系クラブである。

今年は1年生がたくさん入部して、ひときわ賑やかになった。キャンプやバーベキューをしに、皆でどこかへよく出かけたりもするようで、とても楽しそうである。このクラブに興味がある人はロゴスセンターの受付にお問い合わせください。ロゴスセンターはキリスト教関係者のためだけの施設だと思っている人、あるいは一般学生はあまり自由に出入りしてはいけない所だと思っている人がいると聞くが、それは全くの誤解である。いつでも誰でも気楽にどうぞ。静かな図書室もあるので、お勉強もできますぞ。



≪5月23日≫

★先日の朝、正門前にあるポストに葉書を出しに行ったついでに、ペットボトルのお茶でも買っていこうと第一学食に寄った。そしたら、ドアにこんなポスターが貼ってあった。


おお〜!上南戦(じょうなんせん)マルクスTシャツ!なんとマルクス学長の顔付き!これは欲しいぞ〜!

南山への愛校心にかけては人後に落ちぬ私は、部屋に戻るやさっそく上南戦実行委員会に連絡をとった。そして黒のマルクスTシャツを2枚購入。いやぁ〜、これはとても良い。

前面。胸にマルクス学長の顔が微笑む 後面。気合いがはいっている

こういう感じ。マルクス学長先生の顔の部分をちょっとアップでお見せしよう。


なかなかよくできた似顔絵だと思う。(実をいうと、この顔の部分に関しては、白のTシャツの方がより鮮明でよく似ているのだが、黒Tのも悪くはない)。名古屋キャンパスでは、体育センターのピロティーで販売されている。値段はお手軽な1,000円。あなたも1枚どうですか?

上南戦」とは、同じカトリック系大学である名古屋の南山大学と東京の上智大学との間でおこなわれている、親善スポーツ大会である。毎年、名古屋と東京で開催地を交代して競技がおこなわれている。もう45回目なのだから、かなり伝統のある行事だといえる。今年は名古屋。競技の日程については、「こちら」をご覧くだされ。スポーツの試合だけではなく、吹奏楽団の交歓演奏会など、文化系クラブの企画もあるので、どうかそちらもお見逃しなく。

ことしもみんな頑張れ〜!



≪5月25日≫

★うちの学科のアイリーンが、こないだこんなのを買ってきてくれた。


一見、大福モチにも見えるが、これは食べ物ではない。坊(ぼっ)ちゃんマークの「釜出し一番石鹸」という石けんである。

なんとも強烈なインパクトのあるマーク(というか、顔)である。しかるにこの石鹸は知る人ぞ知る名品で、今ちまたで噂の人気商品なのだそうである。(単にこの顔が面白くて買ったのかと思った・・・ごめん)。

ところがよく見ると、袋に「台所用石けん」と書いてある。

あ、なんだぁ、これって洗濯用の石鹸じゃないか。そういえば昔、実家の風呂場にこんな形の洗濯石鹸が置いてあったな・・・と私は思ったが、しかし、この石鹸のホームページ(ここ)を調べてみたら、違っていた。



この石鹸は、洗濯のみならず、「洗顔、浴用、食器洗いなど多目的に」使用できるスーパー石鹸なのであった。大正末の創業以来ずっと手作りで製造されているらしい。珪酸ソーダ、蛍光剤、着色料、香料、酸化防止剤などの添加物をいっさい使用していない、純石けん分99%の天然石鹸であり、お肌にとってもよい、とある。

で、今朝、私はこの石鹸を洗顔と浴用に使用してみた。ふむふむ。なるほど。しっとりとして滑らか。肌がつるつるになった感じがする。とってもよろしいですぞ、これ。まさに職人さんのこだわりが生んだ逸品と言えよう。アイリーンどうもありがとう。最近この石鹸は評判になって欲しい人が急に増えたために、あまり簡単には手に入らなくなっているらしい。どこかで見つけたら、どうぞお試しあれ。




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