2005年2月の雑記



≪2月1日≫

★あれよあれよと言う間に、もう2月になってしまった。あさってで定期試験も終了する。そしたらすぐに入試が始まって、春が来て、もう来年度だ。時間が過ぎるのは早いなあ。

最近どうもお腹の具合がよろしくなかった。そのうち治るだろうと思ってほっといたのだが、だんだん悪化してきたみたいなので、今日ついに病院に行って診ていただいた。そしたら、なんと胃が通常の3倍ほどにも腫れ上がっているとのこと。この腫れた胃が腸を圧迫して、問題を起こしていたらしい。炎症を鎮める注射を打っていただき、薬を処方していただいた。

病院にはめったなことでは行かない性分だったが、自分の足で歩いて行けるうちにと、重い腰をあげて出かけてみた。近くの内科医院のお医者さまは、たいへん親切に診てくださった。診ていただいて本当によかったと思った。病院に行くのが苦手なあなた、あまり待たずに診てもらうことをオススメしますぞ。



≪2月4日≫

★昨日、次のような事件があったことを、友人が教えてくれた。

1人の受験生のため…新幹線が“温情停車”

 JR東日本の東北新幹線が二日、大学入試に向かう途中で列車を乗り違えた受験生のため、本来は止まらない宇都宮駅で停車したことが三日、分かった.。受験生は試験に間に合った。仙台支社は「特例中の特例。停車駅を事前に調べてから乗って」と話している。
 同社によると、現役の受験生が2日朝、東北学院大経済学部(仙台市)の地方試験会場の福島県郡山市に向かうため、福島駅から上り新幹線に乗り込んだ。だが列車は目的の郡山駅を通過し、間違いに気づいた受験生は、あわてて車掌に相談した。
 JR東日本は一度断ったものの、次の停車駅である大宮駅まで行くと試験に間に合わないため、後続列車に影響がないことを確認して、本来は通過駅である宇都宮駅に停車した。乗客には事前に車内放送で連絡したという。受験生はその後、下り新幹線で郡山駅に戻り、午前10時半の試験に間に合った。(2月3日の産経新聞・時事通信・毎日新聞より)


これはすごい。あの新幹線が運行予定を変更して停まるなんて、タダゴトではない。まあ、どこかのお偉いさんのためにとか、あるいは生死に関わる緊急事態でとかならば、そういうこともありそうだが、これはそういうのとは違う。

なにしろ、たった一人の名もない小さな高校生のために、そして、その子に受験をさせてあげるという、ただそれだけのために、新幹線が非常停車したのだ。この車掌さんは、乗り間違えたこの高校生の相談を無視することもできたのに、そうしなかった。彼は、列車を乗り違えた時点ですでに受験をしくじっているこの少年に、なんとかセカンド・チャンスを与えてあげようと、JR本部に連絡を取ったのである。

良い人だなあ〜!

車掌さんの話を聞き、少年のために停車を許可したJR本部の人々も、まったくあっぱれだと思う。現代のせちがらく、杓子定規(しゃくしじょうぎ)な世の中にあって、この温情あふれるとりはからいには胸がすく。また、その新幹線には恐らくたくさんの乗客が乗っていたであろうが、特に反対する人も抗議する人もいなかったようである。皆、受験生たちの多くが、自分の人生をかけて命がけで受験に臨んでいることを知っているからだろう。「がんばれ!」と心の中で声援を送った乗客も多かったのではないだろうか。人の心の中にある根本的なやさしさを感じさせてくれる、これは出来事だと思う。

あとは、この受験生がみごとに合格してくれれば、めでたしめでたし、なのだが。
しかし、ま、それは別の話であろう。
いずれにしても、この高校生にとってこの出来事は、生涯忘れることのできないものとなるにちがいない。

南山大学の入試も、いよいよ来週である。

受験生たち、がんばれ!



≪2月13日≫

★南山大学の全国入試と本学一般入試が、今日無事に終了した。約一週間にわたるこの試験は、南山大学教職員の総力をあげて執り行われる一大イベントである。みなさん、どうもお疲れさまでした。

試験を終えて帰路につく受験生たち

私は胃腸がしばらくの間不調であったが、どうやらやっと回復したみたいである。病気をすると、健康のありがたさが身にしみて分かる。常日頃身体によくないことばかりしているが、もういいかげん若くないのだから、気をつけた方がよさそうだ。

気をつけると言えば、この頃バローなどの食料品店に行くと、目立つ場所にチョコレートが山積みにされて置いてある。これはむろん女の子たちのためのバレンタインデー用のチョコレートである。しかし私には単にバーゲンで安く売られているとしか見えず、うっかり買ってしまいそうになる。まあ男が買っても悪くはないと思う。実はこないだ板チョコが一枚88円で売られているのを見て、これは安いと思い、何も考えずについ4枚も買ってしまった。しかし本来甘いものはあまり食べないので、まだ一枚も食べず机の中にねむっている。(なんで買ったんだろう?)

しかるに、明日14日はバレンタインデーである。ぜったい明日だけは、ついうっかりチョコレートを買ってしまったりしないように、気をつけたいと思っている。



≪2月16日≫

★南山大学写真部が、名古屋・栄(さかえ)の愛知芸術文化センターで写真展を開催する。これはそのPRです。

南山大学写真部展
PHOTO EXHIBITION

場所
愛知芸術文化センター12F
アートスペースG

期日
2月22日(火)〜2月27日(日)

開館時間
午前10時〜午後6時
金曜日 午後8時迄
最終日 午後5時迄

 主催
         南山大学写真部

南山大学写真部は、数年前から飛躍的に部員の芸術レベルが向上し、「アサヒカメラ」、「月刊カメラマン」、「日本カメラ」、「CAPA」といった全国的な写真専門誌のコンテストで、優秀な成績をつぎつぎと収めている。

これらのコンテストには全国から、腕に覚えのハイアマチュア・カメラマンたちによって多数の作品が寄せられている。レベルの高さはそうとうなものだ。中には、1000以上の作品の中からほんの5〜6作品だけが選ばれるなんてものもあるそうである。そんな中でつぎつぎに入賞したり、特選を受けて褒められちゃったりしているのだから、これは並大抵のことではない。

今の南山写真部は、このように、かなりすごい。これは部員たちの一方ならぬ努力と協力の成果であろう。今回の写真展でも、レベルの高い素敵な作品を見せてくれるに違いない。みなさんどうぞ足を運んで、ぜひご覧になってください。



≪2月22日≫

★昨日、久しぶりの顔ぶれがそろったので、一緒に飲みに行った(というか、奢っていただいた。どうもごちそうさまでした)。場所は昭和区・山崎川のほとりにある割烹「檀渓」(だんけい)。

檀渓に行ったのも久しぶりだった。実はこの店は少し前に定休日を水曜から月曜に変更していて、昨日は本当はお休みだったのだが、知らずに電話したら、たまたまご主人がお店にいて、「ありあわせの物でよろしければどうぞ」と、我々だけのためにお店を開けてくださったのだ。おじさん、どうもありがとう。

この店には最近めずらしいレコードプレーヤーが置いてある。今現役の大学生の中には見たことがないという人もいるかも知れないが、ターンテーブルでレコード(塩化ビニール製の円盤)をぐるぐる回し、針の付いたアームをのせて再生する機械だ。20年ほど前には普通にどこにでもあったが、今ではほとんど姿を見なくなってしまった。

檀渓のおじさんによると、お家の倉庫に若い時に買ったレコードがたくさんあるらしい。「懐かしい〜!」と喜んでくれるお客さんのために、お店で時々かけているそうである。いくつか聴かせていただいたが、これがなかなかすごい


今ではもうすでに大御所になられた方々のデビューの頃のレコードがメジロ押しであった。上の写真に写っているのは、右上が若かりし頃のよしだたくろう氏の「今日までそして明日から」。そのお隣りは井上陽水氏の「夢の中へ」。もちろんどちらもオリジナルの初盤である。左下はモダン・フォーク・フェローズという名前のグループの「さよならは云わないで」。私はこのグループを知らなかったが、作家として知られる景山民夫氏がメンバーの一人だったらしい(左から3番目の人)。ジャケット上部に書かれているキャッチ・フレーズがまたいい・・・

若者の唄!カレッジ・ポップス!

カレッジ・ポップスというジャンルがあったとは知らなんだ。右下のは、当時のいわゆるフォークソングのベスト・ヒット曲が4つ入ったもの。ジャケットの写真の女性は、森山直太朗氏のお母さん、森山良子さんである。収録されている曲は、「この広い野原いっぱい」(森山良子)、「バラが咲いた」(マイク真木)、「若者たち」(ザ・ブロード・サイド・フォー)、そして、「いつまでも・いつまでも」(ザ・サベージ)。いや〜古いなあ。



森山良子さんのレコードのいくつかには、カレッジ・フォークと書かれていた。森山良子さんは大学生の時にデビューしたそうである。上の写真のレコードはどちらも彼女のデビューしたての頃のものだが、左のものにはなんと既に、「さとうきび畑」が入っている。この頃から歌っていたとは。この曲を歌い続けることは彼女のライフワークなのかも知れない。聴かせていただいたが、声が実に若々しい。現在の森山良子さんとは違った味わいがある。澄んだきれいな声で淡々と歌われているが、それがかえってこの曲をより悲しく響かせているように思った。



これは若き日の由紀さおりさんである。きれいだな〜。この「夜明けのスキャット」は日本で最初にヒットしたスキャットらしい。スキャットとは何かというと・・・ちょっと広辞苑でしらべてみよう。

  スキャット[scat]
  ジャスなどで、歌詞のかわりに「ダバディダー」など意味のない言葉を即興的に連ねて歌うこと


・・・ダ、ダバディダ。・・・由紀さおりさんの場合は、「る〜る〜るるる〜」と歌っている。即興的というより、歌詞どおりに歌っている感じだが。B面に入っている「バラのためいき」は、由紀さおりさんのためいきがたっぷり聴ける曲だ。

ついでながら、檀渓にあるレコードプレーヤーで再生できるのは、LP(直径30cmのやつ)、ドーナツ盤(直径17cmのやつ)、そしてソノシートである。ソノシートとは、薄くてぺらんぺらんのビニールでできた、まるでレコードの皮だけみたいな感じのやつ。檀渓には、ラジオ放送局にもないような貴重な珍しいレコードもいくつかあるそうだ。

レコードにはCDとは違った独特のやわらかな響きがある。檀渓にある使い込まれたステレオ・セットがまた良い味をだしていた。


檀渓は料理もお酒もたいへんおいしい所です。
 御食事処「檀渓」(だんけい) 
 名古屋市昭和区檀渓通 4−49 (昭和区杁中交差点から南西へ徒歩約15分)
 夕方5時ごろ開店。定休日は月曜日。



≪2月26日≫

★私が「睡眠時無呼吸症候群」の患者であることは、前にもここでお話させていただいた。検査の結果、重症だということで、毎日寝るときにCPAP(シーパップ)という空気吸入マスクをつけている。早いもので、もう1年ばかりになる。はじめはイヤだったが、使っている内に、慣れて平気になってきた。ところが最近、行きつけの歯医者さんでスリープスプリントというのを試してみてはどうかと言われ、さっそく作ってもらって使ってみることにした。

スリープスプリントというのは、プラスチックで出来たマウスピースである。歯並びにあわせた型を上下別々に作り、下の歯型を少し前にずらした位置で上下の型を接着剤でくっつける。これを口に入れて噛むと、下あごが少し前に出た状態になる。あごと一緒に舌が持ち上がるので、気道が開いて呼吸が楽になるという仕組みである。

私の場合は7ミリほど下あごが前に出るように作られている。イメージとしては・・・


う〜ん、こういう感じか。

特に痛くも苦しくもないし、口に入れて噛むだけなので簡単だ。これで無呼吸が治ってくれたらありがたいのだが。今度また病院に一泊入院して検査を受け、効果があるかどうかを確かめることになっている。

スリープスプリントについては「ここ」に詳しい説明が載っている。もっとよく知りたい方はどうぞ。




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