2004年2月の雑記




≪2月2日≫



★矢沢あいの作品、『天使なんかじゃない』を読んだ。これは1994年2月〜11月に集英社の『りぼん』に連載されたものだそうである。ちょうど10年前の今頃に連載が始まった作品ということになる。私は渡米していた時期だったので知らなかった。この作品は名作の評判高く、ファンの間では「天ない」という略称で親しまれているようである。10年前に『りぼん』でこれを読んだ小学生は、今ではもう大学生である。そういう大学生の一人から、この作品のことを聞いて、では私も読んでみようかなと思ったのである。

外国に出ている間に日本で流行ったり評判になったりしたものは、残念ながら自分の経験とならない。その期間に起きた事の知識はいわば空白になっている。帰国して友達と話をした時、日本では誰もが当たり前のように知っている事を自分だけが知らないことに気付いて、なんだか悲しい気持ちになった。テレビを見せてもらえなくて学校の友達の話題についていけない小学生の気持ちに似てるかも知れない。貴重な経験をだいぶ逃してしまったのだろう。だから、少しでもその穴を埋めたいと思うのだ。

しかし、久々の少女マンガである。私のような年齢になると、少女漫画を読むのは、ちょっと緊張する。だって、変なオジサンに間違えられそうではないか。しかも矢沢あいのこの作品は、リカちゃん人形みたいに目が大きな美少女たちと、ジャニーズの人たちみたいな、頭が小さくて足がやたらと長い美男たちがゾロゾロと登場する、もう完璧なる少女マンガなのである。こんなのをいい年した男が真剣な顔して読んで、感動して涙してたら・・・かなり不気味であると言えよう。(でもいいもん、もう部屋で一人で読んじゃったもんね)

読み始めたら、ホントに面白くて一気に最後まで読んでしまった。高校生青春恋愛もの。いかにも少女マンガによくありそうな設定だし、話のスジもそんなに斬新なものではない。しかし、登場人物たちが抜群にすばらしい。その個性的なキャラクターと人間味あふれる言動は魅力満点で、読む者をトリコにする。この人たちのひたむきな愛と優しさに心が温められ、読了感は非常に爽やかだ。私はたいへん感動した。まだ読んでない人は、ぜひどうぞ。(オジサンは部屋で一人で読みましょう)。映画にもなっているそうですぞ。



≪2月8日≫

★南山大学はいよいよ明日から、≪本学一般入試≫に入る(2月9〜13日)。これは南山大学の数ある年中行事の中でも、おそらく最も大がかりにしてかつ重大なのものであり、教員と職員のほとんどが参与し、一致団結して望む。私はたいへん運のわる・・イヤ、たいへん名誉なことに、今年は試験運営委員に指名されているため、一週間まるまる朝から夕方まで試験本部で待機することになる。勤務時間中の外出はまかりならず、しかも入試業務に専念し、たとえヒマがあっても個人的なことをすることは慎むべし、とのこと。お昼にはお弁当が配られる。つまりカンズメになって働くわけである・・・うぅむ・・・とっても楽しみだ (*_*) 

まあそう言っても、運営委員は、他の教員の方々に比べればたしかに業務が多いが、しかし、試験運営委員長や入試課その他の職員のみなさんは、私たち運営委員より、はるかに大変で疲れる仕事を引き受けてくださっている。本当に、ご苦労さまです。

そういうわけで、私はしばらくの間、研究室は下のおサルに任せて、試験運営業務に励むことにする。関係者のみなさま、どうぞよろしくお願いします。受験生のみなさん(特にキリスト教学科を受験するみなさん)、どうかがんばってください。

じゃ。




≪2月14日≫

★南山大学の入試が無事終了した。今年私は入試運営委員会メンバー(全部で10名)のひとりとして参加。G棟地下に特設された入試本部に毎日詰めていた。運営委員の使命は、入試実施にかかわる様々な雑務を円滑に果たすことにある。たとえば、試験問題冊子などの運搬、試験場の椅子や机などの点検、気分が悪くなって保健室で診療を受ける受験生たちのお世話、こういった事柄に従事する。ま要するに、雑用係である。もっと具体的に言えば、ダンボール箱をよっこらよっこら運んだり、机のガタガタを直したり、書類を持ってタタタと走ったりするのが仕事である。つまるところ、肉体労働である。地味だが、けっこう疲れるのだ。

答案を回収する作業に立会うという仕事もある。回収と確認の作業が無事終了するまで、指定された教室に張り付いて立っているのが仕事である。通称これを「はりつけ」と言う。張り付いていると言っても、ただ黙ってつっ立っているのではない。いろいろなクレームに応じなければならない。≪はりつき≫ではなく、≪はりつけ≫であるところがミソである(と私は勝手に思っている)。「はりつき」なら少し自主的な意味合いが感じられるが、「はりつけ」には何だか被害者的な悲壮感がただよっているではないか。この仕事があまり楽なものではないことが、この呼び名からも推察されよう。

しかしま、無事に入試が終了してよかった。次は合格発表である。私はこういう雑用の仕事が実はけっこう好きだ。それに、一緒に詰めている教員や職員の方々とも親しくなれて楽しい。



★ところで、今日はバレンタインデーである。それは私には関係ないのだが、今日は杁中(いりなか)の南山教会で結婚式があった。バレンタインデーに結婚式とは、なんとふさわしいことであろうか。花嫁さんは、以前私が南山国際中学・高校で非常勤をしていた頃の生徒のひとりである。その子に頼まれて不肖私が司式をさせていただくことになった。

 

式には親族や友人の方々がたくさんお集まりになっていた。結婚式をするのは初めてではないが、ここしばらくしていなかったので、けっこう緊張して汗をかいてしまった。南山教会は荘厳な雰囲気を持つ大きな教会で、パイプオルガンの音が雄大かつ神聖に響いて、非常に良い。ボランティアでお手伝いをしてくださる教会の信徒の方々やオルガニストの方も、とても親切にしてくださった。国際高校時代の彼女のクラスメートたちもお祝いに来ていて、久しぶりに再会。今日はとてもうれしい気持ちになれた。いいなあ、こういう結婚式は。



≪2月19日≫

★近頃うわさの牛丼の吉野家に行ってみた。本当に牛丼がなくなっていた(ここを見よ)。おお。うわさ通りだ〜っ。なんということでしょう・・・。

で、カレー丼を食べた。


けっこう美味しかったよ。でも、ビーフ・カレーではなく、ポーク(豚肉)カレーであるところにまた悲哀を感じた。これまで牛丼が盛られていたどんぶりにポーク・カレーだもんなあ・・・(しかも紅ショーガの容器には福神漬けが入ってるし)。牛丼復活の日を待ち望みたい。



≪2月21日≫

★南山大学ウイングクラブのスキーツアーに参加してきた。20名ほどの教職員の方と一緒だった。場所は、「ウイングヒルズ白鳥リゾート・スキー場」。(この白鳥は「しらとり」ではなく、「しろとり」と読む)。名古屋から車でたぶん2時間くらいのところ(渋滞してなければ)。


おお〜久々に見るスキー場。いいねー。雪景色。きれいだねー。

・・・だが、私がまっすぐに向かったのはゲレンデではなくて、実はここである。


天然温泉「満天の湯」。私の他にも4名の女性の方が、スキーじゃなくて温泉を楽しむためにこのツアーに参加した「温泉組」なのであった。雪を見ながら露天風呂に浸かるのは、なかなかにして風流。良い湯だった。


でも、せっかくスキー場に来たんだからと、温泉組の5人でゴンドラに乗って山頂へ。


スキーも何も持たずに(というか普通の靴はいてハンドバッグとか持って)ゴンドラに乗る人たちは、私たちの他には誰もいませんでした。ま、そりゃそーですね。


ここが山頂。雪山にいとも安直に上ってしまいました。雄大な景色が楽しめました。山頂からはいろいろなコ−スを選んで滑れるようになっている。こちらは最も難易度が高いコースのスタート地点。ここから降りるなんて、すごいなあこの人たち(尊敬のまなざし)。


せっかくだから記念写真をパチリ。帰りもゴンドラに乗せてもらいました。上る時より降りる時の方が迫力あります。なんだか空を飛んでる感じ。山頂見学ゴンドラ・ツアー、けっこうオススメですぞ。

というわけで、たいへん楽しいツアーでした。ツアーを企画してくれた方々、どうもありがとうございました。(あ、企画はそういや「温泉ツアー」じゃなくて、「スキーツアー」なんでしたね。ははは・・・)。



≪2月23日≫

★宮嵜多紀理さんがワールドカップで銅メダル!

★すでにご存知の方も多いであろうが、我らが宮嵜多紀理(みやざき・たきり)さんが、第14回国際水泳連盟(FINA)ワールドカップで19日、女子高飛び込み決勝において見事!銅メダルを獲得した!

日本選手がワールドカップで表彰台に立ったのは、実に25年ぶりのことらしい。1979年の第1回大会女子高飛び込みで、やはり銅メダルを獲得した山中理貴子さん以来である。これはすごいことである。あっぱれタキリさん。よくぞやってくれました!

 

彼女のお兄さんが、親切にも写真を送ってくれた。どうもありがとう。

この大会はアテネ五輪予選をも兼ねているらしい。この活躍で、タキリさんがオリンピック日本代表選手に選ばれる可能性が非常に高くなったと思われる。ファンである私としては、ぜひともそうなって欲しい。タキリさんをみんなで応援しよう〜!





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