…適宜追加

Rであそんでみた

●お断り

 先に断っておきますが,ここに記載しているのは私が個人的にRを使って遊んでみた結果です。プログラムもかなり我流で,美しくはないと思いますし,コメントもやはり個人的なものです。あくまでもお遊びの参考までに。

 

●相関係数について

 相関係数は心理統計では頻繁に使われますし,他の統計的分析の基礎になるような重要な位置にあるものだと思います。しかし,サンプルの相関から母集団における相関について考えを巡らせるようなことは,もしかするとあまりないかもしれません(統計の学習プロセスから考えると,z検定やt検定の時の方が,「母集団」「サンプル」という違いを意識することの方が多いのではないでしょうか)。Rは相関を指定した多変量データを作り出せるので,これを使ってちょっとあそんでみました。

■ その1  その2  その3

 

●αが低いのは,項目数のせい…?

 α係数は項目数に左右されます。特に項目数が少ない場合は。真の分散は神のみぞ知るところですが,α係数の解釈に人間が手を出しすぎと感じる論文も少なくはありません。先にRを使って相関で遊んでみましたが,これを発展させてα係数についてもあそんでみました。
 ちなみに,Rを使えばω係数という信頼性の値も簡単に計算できます。因子分析の結果としてまとまった項目群なのに,なぜαをまた求めなければならないの?というような疑問を持つ方には,ωをおすすめします。関西大学の清水先生の「αはやめてωにしよう」「項目因子分析で構成した尺度の因子パターン,共通性,信頼性そして因子的真実性」などを参照してください。

■ その1  その2  その3