2017年9月の雑記
≪9月1日≫
南山大学図書館で、本を借りてみて、びっくりした。
ほとんどのページに、ものすごい書き込みがあるのだ。
この本は、アインハルト『カール大帝伝』のラテン語原典である。
南山にはこの1冊しかない。1911年出版の貴重なテキスト。
なんてことを・・・
図書館の本に書き込みをするなんて、これはもう、許しがたき大罪!
・・・と憤慨したのだが、よく見ると、見返しのところに、次のような印が押してある。
K.F.Werner教授コレクション。
右上にはサインもある。
これはヴェルナー教授という方の蔵書だったようだ。
図書館の人によると、これは高名な学者の方の書き込みなのであって、
この書き込みに、価値がある、とのこと。
調べてみると、
『世界人名大辞典』(岩波書店、2013年)に、それらしき人が見つかった。
Karl Ferdinand Werner 1924.2.21〜2008.12.9
ドイツの歴史家。ハイデルベルク大学で中世史を学び、パリに留学。
マンハイム大学教授を経て、在パリ・ドイツ史研究所所長となり、独仏間の学術交流などにも尽力した。
そして、フランク=フランス史やラテン西欧世界の政治・国制史の研究などで、世界的に有名な方のようだ。
これは、『カール大帝伝』なのだから、この方の本なのかも知れない。
だとしたら、たしかに、この書き込みには、価値がある。
おかげで、肝心の本文は読み辛いのだが、まあ、仕方がない。
実は、この本を借りたのは、私が最初だった。
次に借りる方、うっかり書き込みを消したりしないように、気をつけてくださいね。
追記
さらによく調べてみたら、これは確かに、このヴェルナー教授の蔵書なのでした。
知らずに、どうも失礼いたしました。
南山大学図書館の「ヴェルナー教授旧蔵コレクション」については、ここ(PDF)を、ぜひご覧あれ。
皆さん、くれぐれも、書き込みを消さないよう、お気をつけください。
≪9月9日≫
私が住んでいる神言会(しんげんかい)ハウスは今、困ったことになっている。
7日(木)の深夜、水道の水が突然止まり、断水になってしまったのだ。
老朽化のため、ハウス内の水道管がダメになってしまったらしい。
地下に埋まった水道管を修理しなければならないため、修理は11日(月)からになるそうだ。
応急処置として、お隣の神言会日本管区センターからホースで、ハウスの台所まで水が引かれることに。
ともかく、水がないことには、料理も皿洗いもできないからだ。
とりあえず、バケツを2つ買ってきた。7.5リットルのフタ付きのもの。
これで水を下の階の台所から汲んでくる。
水がないと顔も手も洗えないし、トイレも流せない。身体を拭くこともできない。
水道の水を当たり前のように使えることのありがたさを、今思い知らされている。
当然ながらハウスの洗濯機は使えないため、洗濯物は大学に持ってきて、
この小型洗濯機で洗うことにした。これ、役に立つなあ。
まだまだ暑い日が続きそうだし、修理が早く終わってほしいものだ。
≪9月16日≫
入院中の母をお見舞いするため、長崎の実家に帰省してきた。
私の実家は長崎市の郊外、長与(ながよ)町にある。
実家の2階の窓から見える景色。ご覧のように、とてものどかな所である。
名古屋からは、新幹線「のぞみ」で博多まで行き、特急「かもめ」に乗り換えて、長崎へ。
「かもめ」の待ち時間を入れなければ、片道5時間半くらいである。
今回は1泊2日で名古屋に戻ったが、旅路も含めて、久しぶりにのんびりできた。
南山大学の秋学期の私の授業は、月曜日から始まる。
ところが今、大型で強い台風、第18号が迫っている。
明日から明後日にかけて、東海地方を通る見通しらしい。
月曜日の授業は休講になる可能性があります。大学WEBページで確認しましょう。
≪9月23日≫
研究室で愛用している 電子レンジ ゆで卵器 (2004年6月16日の雑記を参照)が、
もう14年ほど使っているため、プラスチック部分がかなり破損してきた。
そこで、2代目を通販で購入することにした。
ところが、商品がなかなか届かない。
中国から船便で送られたのか、発送から到着まで、なんと20日もかかった。
しかも届いたのは、 注文とは異なる、卵4個用の大きなサイズのもの。
卵1個用の小さなのを注文したはずなのに・・・。
販売者に連絡すると、不手際を認めて謝罪があり、全額払い戻してくれるとのことだったが、
きちんと謝ってくれたのだし、まあ、時間は長くかかるが、使えないことはないので、
これで良しとすることにした。送料込みで390円。払い戻しの必要はありませんとお答えした。
これからは、こちらの2代目に活躍してもらうことにしよう。
ところで、前にお話した、神言会ハウスの水道の損傷についてですが(2017年9月9日の雑記を参照)、
9月19日の午後に、ようやく復旧しました。断水は、実に12日間も続いたのでした。
水が自由に使えるということは、本当にありがたいことです。
被災地の方々に比べれば少しでしかありませんが、不便な生活を味わい、
水の大切さを再認識する、よい機会となりました。
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