Hさんの留学体験記 (2016年11月)

留学先:カンペール(EMBA)

留学期間:2016年9月~12月

留学形態:交換留学


フランス学科3年生Hさんによる留学体験記




Q.どうして留学することに決めましたか?
私は大学に入学するまで海外に行ったことがありませんでした。初めて海外を訪れたのは大学一年生の春、学科の海外実習プログラムに参加したときです。 一ヶ月という短い期間ではありましたが、その中で多くのことを学び、経験し、同時に自分のフランス語能力の低さも痛感させられました。 そして実習後、自分のこれからを考えたときに、もっとフランスで多くのことを経験したい!もっとフランス語が話せるようになりたい!と強く思ったため、留学を決断しました。


Q.フランス(カンペール)での生活はどうですか?
カンペールはフランス北西部、ブルターニュ地方にある小さな町です。 雨が多く、とても寒いので防寒対策は必須です。 パリからTGVで4時間ほどかかるため、少し不便ではありますが中心部にはそれなりにお店もあるため不自由はしていません。 通っている学校の近くにはショッピングモールもあり、生活必需品などを学校帰りに買うこともでき便利です。 また比較的治安もよく、静かで暮らしやすい町だと思います。



Q.住まいの形態はどのようなものですか?その住居(寮/ホームステー/間借り)はどうですか?
私は学校側から指定されたアパートで、男1人女2人のシェアハウスをしています。 同居人は2人とも同じ学校に通う日本人の学生です。(南山大学、創価大学) 町の中心部にあるアパートで、市内の大きなバス停まで徒歩3分、学校へはバスで20分ととても便利です。 アパート自体も広く、前に住んでいた人が置いていった家具(テレビやアイロンなど)や料理器具が使えて快適に過ごすことができます。 お風呂、トイレ、キッチン、ダイニングスペースは共用ですが、個々に部屋が割り振られているので自分の時間も確保することができ助かっています。 家賃は月に350€と、便利なうえにとても安いです。 しかし、今回私がここに入れられたのはたまたま前の住人がパリで勉強するためにここを離れていた、かつ留学期間が短かったためで、それ以外の多くの生徒はシャテニエと呼ばれる寮(学校へのアクセスは悪いですが、部屋はとても広い)か学校に隣接する寮に配属されるようです。


Q.学校の授業はどのようなものですか?そしてどうですか?
まず初めに、EMBAはビジネススクールなので、フランス語だけを集中的に学習したい!という学生には向いていないと思います。英語を使いながらフランス語も学習する、という感覚が近いと思います。 フランスやヨーロッパの文化について学びながら現地学生とグループワークを行う1年生、 現地学生とのグループワークの授業が無い以外は1年生と全く一緒のカリキュラムが組まれた2年生、 ビジネスについて現地学生とグループワークを行いながら学ぶ3年生の中から選択することができます。 ちなみに授業はフランス語の授業以外は全て英語で行われます。 願書提出時に希望の学年を記入しましたが、入学式後、日本人学生に向けた説明会終了時に再度自分の希望学年を選択することができました。こちらでできた友達(日本人)には、その際1年生を選択しましたが、実際授業を受けた後に学年を変更したいと申し出て受け入れられた人もいました。 午前は語学中心の授業が組まれており、午後はそれ以外の授業が組まれています。 語学は毎日フランス語の授業が90分、これはどの学年を選んでも必修として組まれます。 英語の授業は火曜~木曜に90分ありますが、3年生を選択した人は免除されます。 グループワークや語学の授業を通して現地学生や他国からの留学生(韓国、中国)と関わることができるので、とても楽しいです。


Q. 現地の人との交流などはできますか?また、それはどのようなものですか?
同じ学年のフランス人学生と授業を通して交流することができたり、日本語学科の学生と交流することができます。また1,2年生が受ける授業の一つにProject Managementというものがあり、授業の一環として”日本の日”というイベントを日本語学科の学生と企画するので、その中でも仲良くなることができます。 日本語学科のトップクラスの学生は日本語が堪能な人も多く、よく遊びに誘ってもくれますし、こちらが難しい日本語を教え、あちらがフランス語を教えてくれるといった相互関係にもなれます。流暢に英語を話せる人もいるので、たまに英語も教えてもらっています。


Q. 現状における留学についての感想など?
私の留学の大きな目標の一つとして”日本人学科以外のフランス人の友達を作る”というものがありました。EMBAは1年生や3年生を選択すれば日本語を学習していない現地学生と交流ができるので、その目標は比較的簡単に達成することができ、その点ではとても満足できました。 しかし語学の面では、フランス語と英語が混ざりどちらも中途半端になってしまっていることが否めません。特にフランス語の授業は毎日90分しかないので、自分でも学習しないとなかなか伸びず、現時点でとても苦労しています。 また、授業も比較的緩んだ雰囲気の中で行われるので、その雰囲気に飲まれず意識して学習することが大切だと感じました。 3ヶ月という短い留学期間の中で残り1ヵ月という時期に差し掛かっていますが、少しでも語学力を伸ばせるよう最後まで頑張りたいと思います。





カンペール市内(中心部)

土曜朝に開かれる市場

近くに海があるので、現地のEMBA学生と一緒に釣りに行きました。

ダイニングスペースです。ここで3人で話しながら食事をすることが多いです。

入学式後のオリエンテーションの様子。チームに分かれレクリエーションを行い、友達を作ることができました。

授業の一環としてゲームを行ったときの様子。留学生と現地学生が交流する良い機会でした。

日本人と日本語学科のフランス人が集まって遊んだときの様子。