心理学的頭の体操

 私は授業の中で,学生へ多くの問いかけをします。当然なことについて,どうしてそれを当然といえるのかなど,新しい知識ではなく,すでに持っている知識をバージョンアップさせるようなことを意図しています。ここでは,私の持っている問いの“ネタ”を公開します。大学生だけでなく,高校生でも社会人の方でも考えられるものです。また,私自身の考え方も付けておきました。考える参考にしてみてください。もしレポートを送っていただけたら,ここに掲載することも考えています。
注意

 考える際に,必ずそれを言葉にしてください。できれば,自分なりのレポートを作ってみるのが良いでしょう。よく,「考えたのですが,文章になりません」という泣き言を言う学生に出会うのですが,私はこれを考えたとは認めません。「〜な感じ」では,伝えたいことが伝わらないのです。自分で考え,それを誰かに充分に伝え得るものに仕上げてはじめて価値を持つと考えているからです。

■ 問題008
 「就職が決まらなかったらフリーターでもいいや」という言い方を耳にすることがあります。このような意識が生まれる背景を探ってみてください。

■ 問題007
 人が集まって話し合いを持つ会議というものが存在しますが,参加者がどのような態度で参加すれば実りある会議になるでしょうか。会議の質・目的などを考慮しながら考えてみてください。  ★うらかみはこう考える★ 

■ 問題006
 一般に青年期は,子どもから大人へと移り変わっていく過渡期と考えられます。では,一体何が変われば,子どもから大人へと変わったと判断できるのでしょうか。判断の目安となる「ものさし」について考えてみてください。  ★うらかみはこう考える★ 

■ 問題005
 学校では,あまりお金のことを取り上げません。税金の仕組みは教えられますが,節税の仕方などは教育内容に含まれないのです。ところが,一般社会ではお金の話題は頻繁に出てきます。では,教育(中学,高校くらいにしておきましょう)の中で,お金の話題をどのようにあつかうのがいいと思いますか?特に,“何を”教えるかについて考えてみてください。  ★うらかみはこう考える★ 

■ 問題004
 私は車の運転をすることが好きです。だから,上手に運転できるドライバーになりたいと思っています。では,どのような運転ができれば上手なドライバーなのでしょうか。いろんな条件を整理してみてください。  ★うらかみはこう考える★ 

■ 問題003
 現代では,老人に対する社会的評価は,一般的にあまり高くないと考えられます。それはなぜなのかを自分なりに分析し,その分析に基づいて老人の社会的評価を高めるような方法を提案してください。(1998年度発達心理学Bの定期試験で出題した問題です)  ★うらかみはこう考える★ 

■ 問題002
 現代は価値観が多様化している時代といわれます。この価値観の多様化にともなうメリットとデメリットを考えてください。   ★うらかみはこう考える★

■ 問題001
 「友だち100人できるかな…」という歌があることは御存知でしょう。この歌は,友だちは多いほうがいいよ,たくさん友だちをつくりなさい,という啓蒙の意図が入っていると思われます。では,友だちは本当に多いほうがいいのでしょうか? それは,なぜでしょう?   ★うらかみはこう考える★