2005年5月の雑記
≪5月2日≫
★ゴールデンウィークを、いかがお過ごしですかな。
南山大学は振り替え休日2日分をここにあてているので、金曜日から木曜日まで丸々1週間お休みである。もっとも私の場合、休日も日曜も関係なく、ほとんど毎日、大学の研究室にいるので、連休と言っても、さほど変わりはないが、授業がないのはありがたい。たまっている仕事がだいぶ片付きそうだ。
★昨日は曇りのち雨で、すごく風が強かった。大学内を歩いていたら、1枚の紙が風に飛ばされて道端に落ちていた。拾ってみると、それは、上南戦・特製Tシャッツのポスターだった。
そうか、もう上南戦の季節なんだ。
上南戦(じょうなんせん)とは、東京の上智大学と名古屋の南山大学との間で行われている、スポーツを中心とした親善競技大会である。1960年以来毎年開催されており、今年は第46回目。6月初め頃に3日間の日程で行われる。南山では初夏の風物ともなっている。
今回のキャッチフレーズは、「連勝宣言」である。南山は上智に長い間ずっと敗北しっぱなしであったが、マルクス学長時代になって翻然奮起し、今では対等に張り合えるまでに成長した。昨年は34種目の競技で対戦し、総合で南山が10年ぶりの2連勝を果たしている。
もし今年も南山が勝てば、史上初の3連勝となる。また同時に、マルクス学長就任以来の戦歴において、南山が上智に7勝6敗で勝ち越すことになる。ぜひがんばっていただきたいものだ。
・・・で、私もこのTシャッツ買います。
★ところで、上のポスターの上部真ん中ちょっと左よりあたりに書かれている、この言葉にご注目いただきたい。
「まいていこう!」
???
私はこの言葉を知らなかった。
名古屋弁なんだろうか?
そこで学生のひとりに、この言葉の意味を尋ねてみた。すると、次のような答えがあった。
「テンションあげていこう!とか、はやくはやくみたいな意味ですよ」
へ〜ぇ。
これは名古屋弁ではなく、ふつうに、みんなが使っている言葉らしい。
知らなかったよ〜。
ためしに『現代用語の基礎知識2005』で調べてみたところ、「まく」という見出しで、こう載っていた。
《まく》 早める。「まいていこ」。
別の人にも聞いてみたら、どうやら元はテレビ業界用語で、「時間が足りないので話を急いで進める」というような意味で使われた言葉らしい。それが転じて、「テンションを上げる」とか、「勢いよく進んで行く」といった意味に用いられることになったみたいである。
なるほどな〜。
(「尻尾をまいて逃げる」という言葉を私はつい連想してしまいましたが、全然逆の意味でした・・・。)
言葉はどんどんまいていきますねっ 〔・・・誤った使用例〕。
≪5月8日≫
★この週末、愛知県は爽やかな快晴で、とても気持ちよいですね。
南山大学写真部の「新入部員歓迎コンパ」(ふつうは「新歓コンパ」と略称される)が、名古屋・栄(さかえ)にある料理店で開かれた。栄は名古屋で一番の繁華街である(・・・私がめったに出かけることがない地域でもある)。
地下街の出口で待ち合わせ。メールで指示された場所は、
セントラルパーク 10A出口
実は私はセントラルパークのことをよく知らないでいた。栄には高いテレビ塔が立っていて、その周りに広い公園があるので、そこが「セントラルパーク」だろうと思っていた。だから、10A出口とはてっきり地下鉄「栄」駅の出口の番号だと思ったのである。ところが、いくら探しても「10A」という出口はない。そもそも地下鉄の出口には、AとかBとかは付いていないのである。
分からないので、とりあえず10番出口を出てみる。トップカメラの道向かいあたりに出た。栄のど真ん中である。でもやっぱり、どうも違うみたいだ。困ったな〜、と思ってうろうろしていたら、突然後ろから声をかけられた。
「先生こんなところで何してるんですか?」
驚いたことに、南山スコラ・カントールム合唱団のまいちゃんだった。すごく久しぶりの再会。しかもホントに、こんなところで。だがこれはまさしく天の助けと言うべきであろう。まいちゃんは親切にも私を正しい「10A出口」に連れて行ってくれた。ぜんぜん違う場所だった。どうもありがとう〜!
まいちゃんが教えてくれたのだが、セントラルパークは地上の公園のことではなく、このあたりの地下に広がるおしゃれな商店街のことなのだそうだ(ホームページは→ここ)。その地下商店街から地上に出る多数の出口のひとつが「10A出口」なのだった。地上にある公園の名は、「久屋大通(ひさや・おおどおり)公園」というらしい。名古屋に長いこと住んでいるくせに、ぜ〜んぜん知らなかった(こんなおしゃれな商店街、私にはほとんど用がないし・・・泣)。
・・・というわけで、おかげで無事に待ち合わせ場所に着くことができた。もう何人かの部員の子たちが来ていた。
今回の参加メンバーは約25名。みんなが集まるのを待って、出口のすぐ前にあるお店の中へ。
相変わらずの楽しいコンパでした。
新入部員のみなさん、どうぞよろしく〜。
≪5月19日≫
★このところ何かと忙しくて、雑記の更新が滞ってしまった。
ところが、この忙しさに更に追い討ちをかけるかのような事態が出来(しゅったい)した。
ウィング・クラブの実行委員になってしまったのである。
ウィング・クラブとは、南山大学の教員と職員のためのクラブで、総合娯楽企画&親睦クラブみたいなものである。各種スポーツ・イベントや観劇、観戦、遠足などが毎年企画され、会員は格安料金でそれらに参加できる。教職員の大多数がメンバーになっており、会員数は400名を超える。けっこう大きなクラブである。
このクラブは8名からなる理事と幹事、そして9名の実行委員によって運営されている。実行委員は毎年交代するみたいである。
私が神学生だった時、神学院にはスポーツ・レクレーション係(略してスポレク)という係があって、それに当たった人たちはその年のスポーツ大会や花見、遠足などの企画をすべて担当し、皆を楽しませるために全力を尽くして奉仕しなければならなかった(今でもそうらしい)。ウィングの実行委員はそれにちょっと似ているように思う(規模はずっと大きいが)。
先日、その第一回ミーティングが、ウィング・クラブの「和室」で行われた。
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南山大学(名古屋キャンパス)の東の一角、こんもりと茂る林の中にひっそりと立つ建物がある。木立のおかげで、あたりは昼間でも薄暗く、まるで秘密基地みたいな感じである。(まあもっとも、建物の二階は職員食堂であり、お隣は学生の食堂なので、ぜんぜん秘密でもなければ隠れてもいない、ただ木立に囲まれているというだけのことなのであるが)。この建物の中に、ウィング・クラブの和室はある。
さて、その和室なのであるが、これがまた、どういうわけか、やたらと薄暗い部屋なのであった。障子とふすまで仕切られた、窓のない八畳くらいの部屋。真ん中にちゃぶ台が置かれ、そこだけが照明を受けてぼんやりと明るいのだが、光があまり届かない部屋の四隅はどんよりと陰っている。このちゃぶ台を囲んで皆が座り、会議が行われた(これがいつものスタイルらしい)。
しかし・・・ちょっと異様に薄暗いこの和室では、皆さんの声も何となくひそやかになり、夜が更けてくるにしたがって、まるでどこかの地下組織グループが秘密の集会でも開いているかのような雰囲気さえしてきた。まあしかし、話している内容といえば、さて球技大会はどうしようとか、卓球大会では燃えるぞとか、今年の旅行はどこに行こうか、何を食べようか、といった、実にほのぼのと明るいものばかりだったが。
会議が終了したのは、夜の10時ごろであった。シンと静まり返った暗い林の中をちりぢりに、どこへともなくサササと、組織の(いや実行委員の)メンバーたちは姿を消していったのであった・・・(本当はそんなに怪しくなかったのですけど)。
いやあ、今年もますます楽しくなりそうである。
ウィングクラブの委員の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
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