「さて、これらがお約束の実用化である。まず、二、三帖の紙をとって、三日の間続けざまに、嘘や気取りを交えずに諸君の頭の中に浮かんでくることを全部、何から何まで書き続けるがよい。諸君が自分自身について考えていること、諸君の女たちのこと、トルコとの戦争、ゲーテ、フォンクの犯行経過、最後の審判、諸君の上役、こういうことを書くがいい――そうすれば三日後には、諸君は新しい、思いもよらなかった思想を持つようになったおどろきのあまりに、すっかり我を忘れてしまうだろう。これこそが、三日間に独創的な著作家になるための技術なのである!」(フロイト著作集9、人文書院より)
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