回答の分布を見る 各選択肢に,いったい何人ぐらいの被験者が分布しているのかを調べます。欠損値を持つ被験者の割合や,被験者の分布の偏りがわかります。 以下の手順でダイアログボックスを開きます。 そうすると,「度数」ダイアログボックスが出てきます。左に変数のリストが,真ん中右側あたりに何も入っていない「変数」という名前のボックスがあります。この場合も,左のリストから選択,矢印ボタンで移動させます(複数の変数を一度に計算することもできます)。「年齢」という変数を使った例を示しておきます。なお,「度数分布表の表示」のチェックは外さないで下さい。これをはずすと,度数のみしか表示されません。出力は日本語なので解説するまでもないでしょうが,「パーセント」は欠損値も含めた総度数に対する割合,「有効パーセント」は欠損値を除いた総度数に対する割合です。 有効 18 33 16.5 16.6 16.6 19 61 30.5 30.7 47.2 20 61 30.5 30.7 77.9 21 33 16.5 16.6 94.5 22 9 4.5 4.5 99.0 23 1 .5 .5 99.5 24 1 .5 .5 100.0 合計 199 99.5 100.0 欠損値 システム欠損値 1 .5 合計 200 100.0 「度数」ダイアログボックスには,右に「統計量」と「図表」,「書式」というボタンが設置してあります。「統計量」ボタンをクリックすると「度数分布表:
統計」ダイアログボックスが開きます。開いてみればどのような統計量を求めることができるかは分かると思います。「散らばり」指標で,「標準偏差」や「最小値」「最大値」などを,「中心傾向」指標で,「平均値」「中央値」などを算出することができます。これらの指標を使えば一気に処理が終わると言ってもいいかもしれません。 また,「図表」ボタンをクリックすると,「度数分布表:
図表の設定」というダイアログボックスが開きます。ヒストグラムを出力したければ,ここで「ヒストグラム」にチェックを入れておけばOKです。逆に言えば,ここで「ヒストグラム」にチェックを入れないと,図を表示してくれないわけです。ちなみに「正規曲線付き」にもチェックを入れると,出力結果は以下のようになります。 さらに「書式」ボタンをクリックすると,出力書式をコントロールすることもできます。このあたりは,試行錯誤してみてください。 出力されたヒストグラムですが,それをダブルクリックすると「図表エディタ」が開き,いろいろと手を加えることが可能になります。ここでは説明はしませんので,いろいろと触って試してみてください。 ***********シンタックス 「記述統計」のコマンドとしては,FREQUENCIES が使われています。使い方は以下のような感じです。 FREQUENCIES_VARIABLES=変数名_/ORDER=ANALYSIS. となります。半角アケの部分が見えにくいので,_(アンダーバー)にしてあります。 ●「age」の度数分布表を表示する。 FREQUENCIES VARIABLES=age ●「age」の度数分布表とヒストグラムを表示する。 FREQUENCIES VARIABLES=age ●「age」の度数分布表とヒストグラム(正規曲線付き)を表示する。 FREQUENCIES VARIABLES=age ●「age」の度数分布表とヒストグラムを表示し,平均値と標準偏差を算出する。 FREQUENCIES VARIABLES=age
分析
→ 記述統計
→ 度数分布表
/ORDER=ANALYSIS.
/HISTOGRAM
/ORDER=ANALYSIS.
/HISTOGRAM NORMAL
/ORDER=ANALYSIS.
/STATISTICS=MEAN STDDEV
/HISTOGRAM NORMAL
/ORDER=ANALYSIS.