一人ひとりの花を咲かせよう!


 実は、ある研修の最後にふと出てきた言葉に、『一人ひとりの学び手の花をさかせてあげよう!』

 どうしても教育者や教育スタッフの方が目立ちたくなり、花を咲かせ、綺麗であることを示したくなるものです。こんなことを考えること自体、津村がそうありたいと感じているからこそ、出てくる発想かも知れませんね。でも、実際に教育の現場では、花を咲かせるのは、学習者一人ひとりなのです。そのことをわきまえて、関わることがファシリテーターには求められているように思います。『綺麗な花を咲かせる種は、学習者の中にあるのだと言うことを』。

 先日(2003年6月12日)、仏教の某宗派のある教区のご住職と檀家の代表の方々とお会いする機会がありました。これから、8回シリーズぐらいの研修の機会を教区を中心に実施し、法話の後にご就職さんが参加者の皆さんのご意見や感想をもとに座談会を実施することになり、進行係としていかに実りある座談会になるための進め方を学びたいということで、お呼び頂いたのでした。研修のタイトルは「対話の基礎としての「きく」力を育てる」ということで、いつものお話(人間関係とは?体験学習とは?コンテントとプロセス&コミュニケションプロセスなど)と“きく”実習行ってきました。すごく熱心に参加して頂き、そのやりとりの中からふと出てきたのが、『花の種は参加者にある!』ということ。いかにその種に働きかけその人のもつ花を咲かせることができるかが、ファシリテーターの大きな仕事になると話してしまいました(?)。最後のご挨拶で、教区の所長さんがお話を加えてくれましたが、太陽や水を与えないと花が咲かない、どのように光と水を提供するかこのことが大事な仕事として理解しましたと。

 このように、学習者が体験から学ぶことを考え、ファシリテーターの働きを考えると、

1.その種を植える土地をいかに耕すか?それは、その種にふさわしい適度な土地であること。
  ある種には、アルカリ性の土地が、ある種に酸性の土地が・・・
2.種が出やすいような環境。最初は、たっぷり水が与えられることが大切になるのかな?
   最初は、雨風の強いの日は避けた方がいいのかな?
3.育ち、綺麗な花をつけるためには、太陽(光と温度)が適度に必要なるかな?
   あまり強い光や熱い温度は花には大敵かな?
   どちらから光が当たるか、土に湿り気があるかで、根の張り具合や枝や花の向きが違ってくるかな?
4.きっと、一つひとつの花がより目立つには一つ一つの異なる色、異なる形の花があるときっとお互い魅き立てあうのだろうな?
5.きっとその花を見てくれる人がたくさんいるとうれしいだろうな?

 なんていろいろ思いを巡らしてしまいました。結構、花を咲かせるという仕事がファシリテーターだとしたら、必要な働きが何かが見えてくるような気がしています。

【2003年6月23日記】