仕舞 龍田キリ

 

一番目物

季節 霜月

 

ストーリー(下線部が仕舞部分) 

 龍田川のほとりにやってきた僧の一行は、龍田明神に参詣するべく川を渡ろうとしますが、巫女が現れ、心なく川を渡らないで下さいとたしなめます。僧は今は薄氷のはる川なので許してほしいと言います。巫女はやがて川を渡らずに龍田明神に参詣する道を案内し、紅葉が当社の神木であると教えます。そして、龍田姫は私であると明かし社壇に消えます。 夜、龍田姫の神霊が現れ、御代を守る天の御矛の守護神、滝祭りの神とは当社のことだと語り、龍田の紅葉を愛で、夜神楽を奏し、龍田姫はまた空に還ってゆきます

 

意気込み

 神が舞うという荘厳な雰囲気、張り詰めた空気を少しでもだせたら、と思います。シテが女神である龍田姫なので、柔らかな感じも出しつつ、流麗な舞を心がけたいです。