仕舞 鶴亀キリ

 

一番目物

季節 初春(一月)

 

ストーリー(下線部が仕舞部分)

 新年を迎えた唐の都で、(玄宗)皇帝が節会のために月宮殿に行幸する旨が官人によって告げられます。
 宮殿には参内した人々がひしめき合い、皇帝に拝礼する声は天まで届く勢いです。またこの宮殿が色とりどりに美しく飾られている様は、この世の物とは思えない美しさです。やがて池で遊んでいた長寿の象徴である鶴と亀が舞を披露して皇帝に長寿を授けると、それに感じ入った皇帝は自ら国の繁栄を願って舞い、長生殿(長生きを象徴するめでたい宮殿)へ帰っていきます

意気込み

 3回もあるサシ込開と「雪乃袂を」で角トリをするときの袂が見所です。シテ謡をたっぷりと謡うこと、「霓裳羽衣の」のところの足拍子を正確なタイミングで踏むこと、サシ分のときに指先を顔の中心にもってくることなどをがんばります。