仕舞 東北キリ

 

三番目物

季節 春

 

ストーリー(下線部が仕舞部分)

 都東北院の梅の木の下にたたずむ僧の前に一人の女性が現れ、それは和泉式部の愛した軒瑞の梅であると教る。そして、自分は式部の霊であると名乗り消えてしまう。
 その夜、僧の夢に和泉式部は美しい姿で現れ、和歌の徳を歌いながら優雅な舞を舞う。そして、彼女が姿を消すと同時に僧も夢から覚めるのである。

 

意気込み

 「恋しき涙を遠近人(おちこちびと)に」という謡に合わせて、面を使いゆっくりと回りを見渡す型があります。大先生のようにその先に人が見えるように頑張りたいと思いますので是非そこを見て下さい。