仕舞 難波キリ

 

一番目物

季節 一月

 

ストーリー(下線部が仕舞部分)

 熊野参籠をした臣下が帰りに難波の里を通りかかり、梅の木陰で掃除をしていた老人と若者に出会います。彼らは臣下に、名高い難波の梅や仁徳天皇の仁政について教えます。そして、二人は梅の精である木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と百済(くだら)国の王仁(わに)であると明かして姿を消します。
 夜になると彼らは本来の神々しい姿で再び現れ、舞を舞って天下泰平を祝いました

 

意気込み

 百済国の王族に連なると言われる王仁氏を演じます。その気品と爽やかなつよさを表したいと思います。
 地謡との掛け合いが多く、また足拍子の多い曲ですので、観世会で学んだことの総まとめとして相応しい曲だと思っています。季節も好い頃合ですし、精一杯、そして楽しんで舞いたいです。