
個人や相互の関係を尊重する民主的な風土づくりのために
共に生きることを大切にする教育実践プロジェクト
今日学校や学級の中で生徒が仲間との関わりがもてず孤立化してきています。教員も、学校現場で授業場面での生徒との関係だけでなく、特別支援の必要な生徒や保護者との関わり、教員相互の関係において、自分だけで問題を抱え込み、学校現場の中で孤立化してきています。本プロジェクトは、こうした問題状況を改善するために、生徒の人間関係能力の向上とともに、教師が教え学び支え合う教育現場間の連携を構築することを目的として、全国プロジェクトと地域プロジェクトに挑戦します。
プロジェクトの概要
本学の教育のモットーは「人間の尊厳のために」であり、一人ひとりの存在を大切にする教育の実践とその実践者の養成を行っています。現代社会において、いじめ、子どもの自殺、生命の尊さが無視された犯罪などが発生し、子どもの尊厳が脅威に晒されています。平成17年度・平成18年度と文部科学省より教員養成GPの選定を受け、米国で1947年に開発されたラボラトリー方式の体験学習を用いて、人間の尊厳をベースとした人間関係を築き、豊かで潤いのある学びを育む学校づくりに取り組むことができました。12校の小・中学校の協力の下実践研究を行い、教師にとっては教育指導への自信の向上や生徒と共に学ぶ姿勢の向上、生徒にとっては学級の中での協力度や満足度が高くなるなど一定の人間関係づくり授業の成果が得られています(日本教育心理学会、2007年9月発表、カトリック教育研究2007年第24号掲載)。また、こうした活動を広く周知することにより、各協力校から近隣の地域の小・中・高等学校にラボラトリー方式の体験学習が広がりつつあります。
そのプロジェクトの成果をもとに、本プロジェクトは、ラボラトリー方式の体験学習による人間関係づくりの教育プログラムを核として、全国の学校教育現場間に教え学び支え合う連携構築を行うことを目的としています。そのために、国立青少年教育振興機構の機関(本部も含め全国28施設)が現職教員を対象とした「教育機関」として機能するための連携支援プロジェクトと、地域の教育委員会を一つのフィールドとして教員間の連携を実現する教育支援プロジェクトの2つの連携支援プロジェクトを行います。

