南山大学

 

教材開発

教材作成・改善について
― 「JIT生産システム」(2011年度春学期) ―

担当者 ビジネス研究科 藤原眞一

授業のねらいについて

本科目では、

「経営に貢献する製造現場改善の考え方と実践」について、JIT生産システムと労働生産性の観点から事例を交えて解説し、「ものつくりの本質」を理解することをねらいとしている。

具体的には、

(1) 製造現場のムダ(在庫、動作、品質)の考え方、見方を身につける
(2) JIT生産システムの基本的考え方、進め方(平準化、後工程引き取り、工程の流れ化)を理解する
(3) 自働化の基本的考え方、進め方(品質の造り込み、少人化、標準作業)を理解する、とともに動作改善を体感する、ことです

そこで、非製造業の受講生が多いことも踏まえて、授業では従来から

(1) ビデオの活用(トヨタ自動車関連企業でのもの)
(2) 工場見学  を実施してきた。

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授業、教材作成で考慮、工夫したこと

(教材全体のボリュームは、パワーポイント換算で125枚程度)

(新規作成)「より良い動作、作業手段発見のヒント」を作成完

(パワーポイント21枚+VTR)

これは、製造業以外の誰もが労働生産性を向上させることができるようにと作成したもので、内容は、

(1) より良い動作、作業手段発見のステップ
(2) より良い動作、作業手段発見のヒント <その1>   =前工程で解決=
  1. 生産技術の役割が大きい
  2. 前工程にモノ申す
(3) より良い動作、作業手段発見のヒント <その2>   =手待ちの改善=
  1. 作業者個々の手待ちの改善
  2. 作業者間の手待ちの改善
  3. 作業者と設備間の手待ちの改善
(4) より良い動作、作業手段発見のヒント <その3 >  =動作、要素作業の改善=
  1. 無理な姿勢、重筋作業、やり難い作業、繰り返し作業
  2. 作業そのものを無くした、減らしたい

(新規見学先、時間帯の改善)工場見学の実施

(1) 従来工場見学は授業時間(金曜日の6時限目)に日進市の中央可鍛(株)殿で実施してきたが、授業時間では時間の制約がありじっくりとした見学ができにくかった。かつ中央可鍛(株)殿にもかなりのご負担を掛けることになってしまっていた。
(2) 本年は東日本大震災の福島原発の事故への対応で自動車各社が休日を平日に振り替え、土・日曜日を稼働することにした事を利用して、学生が休日である日曜日の実施を考えた。
(3) 幸い、7/17(日)午前にトヨタ紡織グループ企業でトヨタ自動車のランドクルーザーとレクサス車向けシート(座席)、革カバーの縫製を行っているKYOEI ARACO(株)東栄工場(豊田市)のご好意により見学をすることができた。
(4) 東栄工場は、トヨタ車体(株)ランドクルーザーのシート組立工場であり、同社の塗装完了情報に基づきシートの組立を始めて納入する生産方式を取っている。そのため非常に短いリードタイムでの生産が特徴である。

(新規、改善)本年も昨年に引き続き外部招聘講師による実践事例の紹介を企画実施した。

(製造業3社のうち新規1社、ストーリーの改訂実施)

(1) このねらいは、

今後リーダーとして活躍する、であろう学生に全社(営業から生産・物流まで)挙げての改善活動(体制、組織)の紹介と特に生産現場におけるリードタイム短縮と小ロット生産への取り組みを中心に紹介をして、トップが先頭に立って引っ張っていくことの重要性を知ってもらう、ことである

(2) 実践事例

3事例とも、なるべく授業の内容に沿ったストーリーになるように改訂をしていただいた。

  1. (新規)ガスメータ製造業 関西ガスメータ(株)生産部課長 曽我 友彦氏
    「生産改善(KPS)活動の紹介」
    中小企業である関西ガスメータ(株)の平成16年3月から7年間にわたる生産性
    改善と在庫削減活動を中心にご紹介いただいた
  2. (改訂)継続
    精密機械加工業 THK(株)三重工場 生産技術部課長 中西 克次氏
    「THK(株)におけるTAP−2(生産部門での改善)活動」
  3. (改訂)継続
    自動車部品製造業 トヨタ紡織(株) 生産管理部主査 小川 和穂氏
    「グローバルな視点での工場マネジメント指標 −労働生産性の評価―」

以上

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