南山大学 人文学部 心理人間学科 南山大学 人文学部 心理人間学科
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学内の自然観察

2012.12.17 平川

 

  いつも主に出席する会議は,高い建物の上階にある会議室で開催されるのですが,会議後,少し時間があったときには,その階の窓から周囲の風景を眺めています.名古屋には港,街,緑の多い郊外など,いろんな環境があるように,以前には思っていたのだけれども,大学の周囲を見渡すと,緑は主に東山公園から平和公園方面,あるいは八事周辺だけのようです.例えば,Google Mapで,地図表示から航空写真に変えて,近隣の緑がどれぐらいあるか,見てみます.
 驚くことに,航空写真で見てとれる青々とした地域が,名古屋市内には少ないことに気づきます.このことは,Mapの航空写真を縮小していくと,市内がどんどんコンクリート色になっていくので,とてもよくわかります.

 でも,足下(名古屋キャンパス内)を見渡すと,緑が少ない市内の環境の中に,多くの緑があることに気づきます.またMapの中でも緑のある地域を構成している一地域であることも.このように緑の少なそうな市内なのですが,緑の多いキャンパスで仕事をさせてもらうことは,とても幸せなことのように思っています.それは,季節の変化を感じることができるからです.
 自然は生体維持ができなければ無秩序に向かっていくようです.森林を構成する木という生命は,森林を無秩序に向かわせずに,秩序を維持できるように生きているように思います.しかも,季節毎に,季節に合わせた形態を維持しながら,です.これを読んでくださっている方の中にも,季節毎,あるいは月ごとに,学内の緑の変化を感じている方もいらっしゃると思います.

あるいは,学生の皆さんの多くは,キャンパス内では,授業のための教室移動が主なる行動となり,季節を感じるのは暑い寒いなどの気温になっているのかもしれません.そこで,今日のおすすめ情報では,授業の移動途中のほんの一瞬で良いので,足をとめて,同じ場所で,同じ方向を見てみることをおすすめしたいと思いました.週1回,教室移動のために,グリーンエリア近くを通るならば,最高かもしれません.週に一度で結構ですから,足を止めて,木々の変化を感じてみませんか.
 もっと学内の変化を感じるためには,週1回あるいは隔週でも良いですから,デジカメで撮影してみると楽しいかもしれません.同じ場所で,同じ画角で撮影するだけ,です.今では,ほとんどの人が携帯電話をもっていると思います.その携帯電話に付属している機能であるカメラを生かすのは,どうでしょうか.春学期15週,あるいは秋学期15週だけ続けるだけ,でも良いかもしれません.たった,15枚だけですが,少しずつ変化していく様がわかると思います.

 みんなと一緒に,あるいは記念のための写真をとる携帯電話デジカメという利用だけでなくって,学内の緑の変わっていく様子を残してみるのはいかがでしょうか.写真をとるときに,友達が一緒にいたら,被写体となる自然の中の奥に小さく入ってもらっていても,あるいは背中向きで入ってもらっても,良いかもしれません.写真をみたときに,その場所で撮影したことのエピソードの記憶が一層甦ることと思います.どうでしょう,これを読んでくださっている皆さん,ときどき学内の自然を感じてみませんか.


                                          (平川)

 

 

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