大塚 達朗

職名: 教授

専門分野: 日本先史考古学、縄紋土器学、型式論

研究内容紹介 & 自己紹介

 日本列島で最初の土器文化を縄紋文化と呼ぶことが通説だと思います。由来はどこかはっきりしないが、大陸にあることを前提に、日本列島に渡来して独特な形に変貌した土器文化を縄紋土器文化、略して縄紋文化と呼んできました。見かけは複雑だが由来を同じく する同質な文化が日本列島の隅々にまであった、それが縄紋文化であるという了解が1世紀近く続いてきました。  私はこのような見方に疑問をもち、縄紋文化というものの実体は、由来を異にする多種多様な土器文化の生成消長であると考えてきました。その際の分析方法が異系統土器論という型式論です。この分析方法で検討すると、従来の見方でいうところの縄紋土器文化は 存在しないことが明らかにできます。むしろ、見えてくるのは、日本海をはさんだ大陸側と日本列島側その両側に近縁な土器文化が多数あった、とうことです。私は、そのような在り方を環日本海先史諸土器文化論としてまとめ上げようと日夜研鑽に励んでいます。  この研究の将来として、実に多種多様な人々が日本列島と大陸を往還していたことを浮かび上がらせることになるだろうと思っています。縄紋土器文化(=縄紋文化)という従来の見方は、土地と文化の関係を固定的に特権化する文化ナショナリズムの一種だと私は 危惧しますから、そのような誤った見方を克服し正しく過去をとらえるようにしたいと願いながら、考古学という学問の重要性と醍醐味を南山大学の学生諸君に教えています。

email: dokiya27@nanzan-u.ac.jp

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