◎ 学科教員の著書ご紹介

佐藤啓介『死者と苦しみの宗教哲学──宗教哲学の現代的可能性』

佐藤 啓介 著
『死者と苦しみの宗教哲学──宗教哲学の現代的可能性』〈南山大学学術叢書〉
晃洋書房 2017年3月30日発行 212頁
ISBN : 9784771027909

★ 第2回日本基督教学会賞受賞(2019年9月)

《帯文》

なぜこんなことが?
苦しみに満ちた生をどう受け止めればいいのか。
死者とのあるべき関係をどう考えるか。
人が誰しも直面し、宗教がもはや引き受けてくれない課題を、
現代思想と宗教思想を縦横に参照しながら思索することを通して
宗教哲学の再生を目指す!

伝統的な悪の哲学──自らが悪を犯すことをめぐる哲学──とは異なり、悪を被り、苦しみ、さらに不幸にも自分以外の人々が死んでいく。そうした暗い経験やそれに端を発する暗い情動のうちに、いわゆる「宗教的情操」の発端があるとみなしたうえで、(中略)人間に広く当てはまるような経験の可能性や倫理の道筋を考えようとする試み。(あとがき より)

《目次》


著者略歴
佐藤 啓介(さとう けいすけ)
1976年 青森県生まれ
2004年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了
2007年 博士(文学)(京都大学)
現在 南山大学人文学部キリスト教学科准教授


Last modified : 2019/10/28|南山大学人文学部キリスト教学科|学科トップページに戻る