<副領域制度>

目的

 人間文化研究科言語科学専攻では、「言語に関わる領域を横断的に履修する」というコンセプトを掲げてきた。そして、実際に、言語学を主領域とする学生の中には、専門知識を生かして日本語教育あるいは英語教育の研究も行なっているものが多い。同様に、日本語教育を主領域とする学生で、英語教育あるいは言語学の研究もしているもの、また、英語教育を主領域とする学生で、日本語教育あるいは言語学の研究もしているものも少なくない。修士課程修了後の進路においては、言語学を主に研究する学生が日本語教育あるいは英語教育関係の職を求めることは、充分に予想される。また、高等学校等においては、英語教員が、留学生や帰国子女等に対する日本語教育を担当するケースが増加している。日本語教育を主領域とする学生についても、他領域の研究も行なっている場合には、同様の形で、職業選択の可能性が広がることは明らかである。
 こうした事実を踏まえ、主領域以外の科目を一定程度履修し、第二の領域においても専門的知識を有するに至ったものに対して、そのことを証するために、「副領域履修証明書」を授与することとする。

履修方法


  1. 以下に示す「副領域履修要項」に従って副領域の科目を8単位以上履修(見込みを含む)した学生で、副領域履修証明書の発行を希望するものは、最終学期の2週目までに教務課に申請書を提出する。
  2. 「副領域履修要項」に従って副領域の科目を履修し、研究科委員会で認められた者に対して、課程修了時に副領域履修証明書を発行する。また修了後においても本人の求めに応じて副領域履修証明書を発行する。
  3. 副領域履修証明書には、学位名に加えて主領域と履修した副領域を記すものとする。

副領域履修要項
(※ ( )内の数字は、各科目の単位数を表す。)

主領域副領域副領域科目
必須科目(4単位)選択科目(以下の科目より2科目以上を選択)
言語学日本語教育日本語教育概論
T〜W(各1)
日本語文法論A(2)、日本語文法論B(2)、第二言語習得概論(2)、
言語教育工学(2)、日本語教育研究A(2)、日本語教育研究B(2)、
言語習得論研究A(2)、言語習得論研究B(2)
(※ 外国人留学生は「言語運用能力論(日本語)(2)」を含めてもよい。)
英語教育英語教育研究A(2)
英語教育研究B(2)
言語運用能力論(英語)(2)、英語文法論A(2)、英語文法論B(2)、
第二言語習得概論(2)、言語教育工学(2)、言語習得論研究A(2)、
言語習得論研究B(2)
日本語教育言語学言語学概論A(2)
言語学概論B(2)
統語論概論(2)、意味論概論(2)、音韻論概論(2)、心理言語学概論(2)、
言語理論研究A(2)、言語理論研究B(2)、日本語文法論B(2)、英語文法論B(2)
英語教育英語教育研究A(2)
英語教育研究B(2)
言語運用能力論(英語)(2)、英語文法論A(2)、英語文法論B(2)
英語教育言語学言語学概論A(2)
言語学概論B(2)
統語論概論(2)、意味論概論(2)、音韻論概論(2)、心理言語学概論(2)、
言語理論研究A(2)、言語理論研究B(2)、日本語文法論B(2)、英語文法論B(2)
日本語教育日本語教育概論
T〜W(各1)
日本語文法論A(2)、日本語文法論B(2)、日本語教育研究A(2)、
日本語教育研究B(2)
(※ 外国人留学生は「言語運用能力論(日本語)(2)」を含めてもよい。)