Nさんの留学体験記 (2016年1月)

留学先:モンペリエ第三大学付属語学学校IEFE

留学期間:2015年8月~2016年6月

留学形態:休学留学


フランス学科3年生Nさんによる留学体験記




Q.どうして留学することに決めましたか?
「留学をする」というのは高校生のときから考えていたことでした。フランス学科に入って、語学力を伸ばしたいというのはもちろんですが、それ以上に、私は両親や友人たちといった周りの人たちに常に支えられながら過ごしてきたので、まわりの環境が変わったときに自分は一体どこまで頑張ることができるのか試す機会を学生であるうちに得たかったからです。


Q.フランス(モンペリエ)での生活はどうですか?
皆さんはフランスというと北海道と同じぐらいの緯度の寒くて曇りが多いパリを連想すると思います。しかし、私は寒いのが苦手だったのと、1年生の春休みにオルレアンでの語学実習で1ヶ月北フランスに滞在していたこともあって、南仏という場所に興味津々でした。中でもモンペリエは「1年間のうち300日が晴れ」というのをうたい文句にしているとても魅力的な街でした。
実際に住んでみると、本当に雨が降る日は少なく、快適に過ごせる気候です。またモンペリエは地方都市なので、不便なほど田舎ではなく窮屈に感じるほど都会ではないのでとても住みやすい街です。



Q.住まいの形態はどのようなものですか?その住居(寮/ホームステー/間借り)はどうですか?
私は仲介業者に依頼して、学生マンションのワンルームを借りています。モンペリエはマルセイユやリヨンのような都会ではないのである程度の家賃を払えば、特に不自由のない部屋を借りることができます。私の部屋は21m²で、徒歩圏内にスーパー、銀行、薬局、郵便局、トラムの駅があるのでとても便利な立地です。


Q.(語学)学校の授業はどのようなものですか?そしてどうですか?
私の通っているのは語学学校なので授業の中心は文法や会話、聞き取りといったものが中心ですが、ワインについての授業やフランスの歴史、観光についての授業などもレベルや時間に合わせて受けることもできます。また、自分の国についてプレゼンテーションすることもあるので、異国の文化を生の声で聴くことができるのはとてもいい機会になっています。語学学校の友達とは仲良くなってからはショッピングやスケートをしたり、互いの家を行き来して、自分の国のごはんをごちそうしたり、ごちそうしてもらったりするようになりました。


Q. 現地の人との交流などはできますか?また、それはどのようなものですか?
日本のアソシエーションを通じて知り合った友達とはご飯を食べに行ったり、映画を見に行ったりしています。フランス人の友達が一人できると、その人が自分の友達を紹介してくれたりすることがとても多いので、友達の輪が広がります。引っ越しパーティーに参加させてもらったりして、フランスの文化を肌で感じることができていると思います。


Q. 現状における留学についての感想など?
まだ留学期間の半分も経過していないので、他人の目に見えるような上達をしているかと聞かれたら、すぐに肯定することはできませんが、前よりも少しだけニュースの概要が聞き取れる日があったり、フランス人の友達との会話が少しだけ長く続いたりという小さな変化は感じています。しかし、それと同時に自分の努力不足を痛感するようなときもあるので、残りの留学生活をより意義のある時間として過ごせるようにしていきたいです。


Q. そのほかに何かあったら付け加えてください。
私のように休学留学、あるいは認定留学で来ることを考えている人に伝えたいことがあります。 休学、認定留学は交換留学と違い、住居や保険等々はすべて自分で準備や手続きをしなけれななりません。正直、これはとても心の折れるような作業の連続です。特に留学したての頃はまともに自分の意志を伝えれないことが多く、上手くいかないこともあります。しかし、そこでめげずに自分で解決することができたら、語学力としての自信ではなく、自分の人生の経験として大きな自信に繋がるものになると思います。そのことを心の隅に留めておいてほしいです。また、留学生活は思っているよりも自分の時間がたくさんあります。その時間をどう過ごすかは自分次第なので、ぜひ何事にも積極的に行動して、充実した留学生活を送って下さい。





クラスメイトと山登り

クラス風景

モンペリエのクリスマスイリュミネーション