Mさんの留学体験記 (2015年6月)

留学先:サヴォア大学付属語学学校ISEFE

留学期間:2015年3月~2015年7月

留学形態:認定留学


フランス学科3年生Mさんによる留学体験記




Q.どうして留学することに決めましたか?
留学は高校のころからの夢でした。しかし、本当に留学をしよう!という決心をする決め手になったのは、一年前のオルレアン実習です。その1か月間で、自分の勉強不足のせいで思っていることを伝えられず、悔しい思いをたくさんしたため、もう一度きちんと勉強してフランスに来たいという気持ちを強く持ちました。また、フランス語力(会話力)を上げるためには、留学をしてフランス語に囲まれて生活するのが一番良い方法だと思ったからです。


Q.フランス(シャンベリー)での生活はどうですか?
シャンベリーはフランスの東の端、アルプス山脈の側に位置する小さな町です。自然に溢れた場所で、町のどこを歩いていてもアルプスの山々が見えます。近くにはフランスで最長の湖もあり、晴れた日にはみんなで自転車を借りて遊びに行けます。治安もよく、どこにでもすぐに歩いて行くことができるとても生活のしやすい小さな町のため、勉強に集中できるだろうと思ったのがこの町を選んだ理由です。しかし、山の近くのため、朝晩と昼の気温差や急にくる雷雨は少し大変です。
 パリからはTGVで3時間と少し遠いですが、スイスやイタリア、南仏がとても近いため、旅行も楽しめます。リヨンにも電車で1~2時間程度で行くことができるので、週末に買い物に出かけることも多いです。


Q.住まいの形態はどのようなものですか?その住居(寮/ホームステー/間借 り)はどうですか?
間借りのホームステイで、フランス人のおばあさん、アメリカ人、中国人の留学生と一緒に住んでいます。町の中心のアパートで、学校からは徒歩15分、町で一番大きなスーパーへも徒歩5分ととてもアクセスが良いです。キッチンは全員で共同で、トイレ・風呂は2人の留学生と共同です。部屋は広く、机・ベッド・棚・クローゼット・鏡台など、必要なものすべてそろっています。洗濯は週1回です。家賃は1か月330€と高くはありません。自炊のため、ホストファミリーと関わる時間が少なくなってしまうのではないかと思っていましたが、ホストマザーもそれを気にして私がご飯を食べる時間に一緒に机に座って話してくれたり、一緒にテレビを見てくれたりするので会話の時間も増えてとてもよかったです。同居人のアメリカ人・中国人とも、リビングで話したり一緒に料理をするうちに仲良くなれて、とても楽しく過ごしています。


Q.(語学)学校の授業はどのようなものですか?そしてどうですか?
私の通っているサヴォア大学付属の語学学校は週20時間の授業があります。入学前のテストでレベルごとに7つのクラスに分けられます。文法・リスニング・リーディング・civilisation・tourismeの授業があり、それぞれに担当の先生がいます。どの先生も個性があり、授業ごとに雰囲気がガラッとかわって面白いです。特にcivilisation とtourismeの授業ではグループワークが多く、宿題も2人ペアでやることが多いため、クラスのみんなと関わる機会が増えて、クラスが仲良くなることにつながりました。生徒の国籍は中国が圧倒的に多いですが、アメリカ・オーストラリア・ガーナ・ポルトガルなど、多くの国の留学生がいるため、プレゼンなどを通していろいろな国の文化を知ることができてとても面白いです。


Q. 現地の人との交流などはできますか?また、それはどのようなものですか?
町にassociationという施設があり、そこで週2回日本が好きなフランス人たちと交流する機会を得ています。そこで出会った人たちに、家でのパーティーに招待してもらったり、レストランや遠足に連れて行ってもらったりしています。また、私より前からシャンベリーにいる日本人からの紹介も多いです。紹介で知り合った人たちとバーや湖に行って、そこでまた新しいフランス人と知り合って、、、を繰り返して、友達が増えました。小さい町なのであっという間に輪が広がります。 町のイベントで話した人と、フェイスブックで連絡を取り合って「もう一度お話をしたい」と言ってみたり、カフェで出会ったおばさんに、「娘が日本が大好きで、」という話を聞いたら、「その娘さんと友達になりたいです!!」と言って電話番号を聞いたこともあります。優しく、穏やかな人が多いため、自分から積極的に行動して関わりに行けば、あっという間に現地の友達は増えると思います。


Q. 現状における留学についての感想など?
初めは自分のフランス語に自信が持てず、授業でも全く発言せず、フランス人の友達といても話を聞くばかりで、ouiか non しか言わず、うつむいてばかりいました。しかし、このままでは絶対に後悔する、と思ってからは、自信はなくてもとりあえず声に出してみたり、自分の知っている単語で、ジェスチャーとともに伝える努力をしたりするようになってからは、少しずつ自信も持てて、フランス語を話すのが楽しいと感じるようになりました。 「フランス語をペラペラになりたい」という私の留学の目標はまだまだ達成できそうにはありませんが、自分からまわりに積極的に話しかけて会話することで、聞き取る能力は日に日に上がっていると実感できているし、現地の人が良く使う表現や語彙もたくさん吸収できているので、とても充実した留学生活を送れていると思います。
2か月半フランスで過ごしてみて、いろいろと苦労することも多いけれど、その分どんどん自分が良い方向に変われているのではないかと感じています。留学に来させてもらえるという恵まれた環境にいることをよく噛みしめて、残りの留学生活を全力で楽しんで過ごしたいです。





シャンベリーの街並み

ブルジェ湖

間借りしている部屋の様子

クラスメートと

誕生日パーティーの様子

町のイベントで日本文化を紹介しました