|
|
みなさんは、「若者」という言葉について考えたこと、ありますか?どうして、こんな「当たり前」の、「常識」的なことをきくのだろう、と思うかもしれません。それは「若者」という言葉がある特定の年齢層の集団を指すものだという認識が社会にあり、「若者」が昔から存在していたごく「自然な」概念だと信じているからです。
しかし、18世紀末以前の社会には、「若者」はおろか、「子供」という概念さえ存在しませんでした。現代では、就職して「社会人」になる時が「大人」の始まりと考えられていますが、教育が義務化される以前の社会では、特権階級以外の子供は、一定年齢に達すると労働に従事したので、「若い労働者」や「若い大人」はいても、大人と子供の中間にある「若者」という集団は存在しなかったのです。
このように、私たちの発想や思考を目に見えない形で規定する「常識」や「当たり前」が、いったいどのような条件と過程の下で「疑いの余地なきもの」として成立したかを考えるのが、社会学の出発点です。
そうは言っても、常識を新しい角度から見つめる目を養うには、どうすればいいの?さまざまな方法の中からお勧めしたいのが、今まで自分が暮らしてきた社会とは異なる国や社会の状況について学び、異なる文化の考察を通して、自分の社会の「常識」を問い直す、という手法です。例えば、日本とは全く異なる歴史をたどり、地理的にも遠く離れたフランスの社会、制度、政治などを学んでいくと、今まで日本では「当たりまえ」だと思っていたことがだんだん「当たりまえ」だと思えなくなっていきます。「常識」に対して疑問を抱きはじめたら、しめたもの。「フランス社会」は、「日本社会」をよく知りうるためのひとつの鏡です。そして、外国語を学ぶことは、違う世界に触れるためのてがかりであり、手段なのです。
あれ、そう言われてみれば・・・と、今まで「常識」と思っていたことが常識だと思えなくなってきた人たち、いっしょに社会学を勉強してみませんか?