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丸岡高弘教授
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大学の卒業論文では,「二月革命ののち,臨時政府の首班となったが,あまりにロマンティックな理想を高く掲げたために失脚した」と文学史の本で書かれているのを読んで,ロマン派詩人ラマルチーヌを選び,大学院では,もうひとりのロマン派作家ユゴーを選択,パリ第三大学でユゴーの叙情詩について博士論文を書きました。19世紀フランス文学が一応の守備範囲ということになりますが,その後,十八世紀末の言語起源論に関心をもつようになり,最近ではフランスの移民問題や,それをめぐってフランスの国家統合イメージの問題に興味をもっています。外からはヨーロッパ連合による旧来の国家像の危機,内ではアラブ系移民の増加で「フランス人とはなにか」という問題について旧来の観念が通用しなくなっているフランス社会の状況は,かつて近代においては自明な存在であった国家という社会単位が相対的な存在,歴史の産物でしかなかったことをあらためて実感させています。こうした状況にたいしてフランスの知識人たちがどのような発言をしているのかを知ることは,日本の社会の状況を考えるためにも非常に有益なことであろうと思います。