フランス語実習とは?

フランス学科では、2004年度から、「フランス語実習」(1年次4単位)を開講しています。
これは1年次の終わりに、フランスのオルレアン大学で4週間の集中講義を行なうものです。
オルレアン大学では、南山大学の学生のための特別プログラムが用意されています。

フランス語実習のプログラムは?

月曜日から金曜日まで毎日、午前3時間、午後2時間のフランス語の授業があります。
授業時間は試験も含めて4週間で85時間となります。宿泊は全員ホームステイです。
また、日本語を勉強している現地の学生との交流をプログラムに組み込んであります。
その他、課外授業として、オルレアンの街の訪問やロワールの城めぐりが予定されています。
授業最終日には試験があり、成績はすぐに南山大学に送られます。
これに合格しますと、南山大学での「フランス語実習」として4単位が与えられます。
南山大学フランス学科での1年間のフランス語訓練の総仕上げとなります。
単に語学の上達だけでなく、学生たちの将来にとってもきわめて有意義なものであると考えております。

2015年度フランス語実習報告



フランス語実習について


1. フランスでの生活について
2015年度フランス語実習は、2月26日(金)~3月25日(金)の1ヶ月間で実施されました。26日の朝に中部国際空港に集合し、ヘルシンキ経由でパリのシャルル・ド・ゴール空港にその日のうちに到着しました。すぐにオルレアンまでバスで移動し、学生たちはそれぞれのホストファミリーに引き取られホームステイを開始します。
大学では2クラスに分かれ、午前3時間、午後2時間の授業を約4週間にわたって受講します。午後の空いている時間などには、学生たちはオルレアンの街を散策したり、街でショッピングなどを楽しんでいます。
また、オルレアン市主催のレセプションパーティーが催され、例年同様温かく迎え受けられました。
その他に、モンサンミッシェル・サンマロ、ロワール河古城など歴史的建造物の訪問を通して、フランスの歴史・文化を学ぶ機会もありました。
実習最終週には、フランス語能力試験TCFを受験し、これまでのフランス語学習の成果を検証します。
フランス語実習最後の日には、ホームステイ先を招いたレセプションパーティーが催され、学生たちは日ごろから練習した歌(chanson)や演劇(théâtre)を披露しました。


2. ホームステイについて
ホームステイは学生1人に対して、ステイ先も1家庭となっています。そのため、ステイ先ではフランス語だけでコミュニケーションすることになります。
最初はその状況に戸惑う学生もいますが、温かい家庭に迎えられ、次第に打ち解けて、帰国の時は別れを惜しむ場面も見られます。
週末などステイ先とオルレアンの街や、近くのロワール河の古城などへ出かけたりします。

3. 語学学校の授業について
語学学校の先生は全員フランス人で、授業のレベルは南山の授業よりも少し高めです。
教科書を使ったfrançais généralだけではなく、発音に特化したphonétique、歴史や文化をフランス語で学ぶcivilisationなどの授業が用意されています。
その他に、歌(chanson)や演劇(théâtre)のどちらかを選択し、フランス語を使って表現するAtelier授業を学生たちは受けます。この授業の成果を最後のレセプションパーティーでステイ先の家族に向けて披露します。


4. 学外での研修・活動について
1週目にオルレアン市街地を観光し、大聖堂の歴史、ジャンヌダルクの生い立ち、町の中にある史跡などについてフランス語のガイドの説明を受け、学びました。
2週目は、1泊2日でモンサンミッシェルとサンマロを訪問し、これらの成り立ちについて学びました。
3週目には、フランスの歴史の舞台となったシュノンソー城、クロリュセ城を訪問しました。また、この地方の特産品であるスパークリングワインの蔵を訪れ、スパークリングワインの製法などフランスの地方の産業にも触れる機会がありました。
その他にも、Soutien au Japon協会が主催するチャリティーコンサートに参加したり、ジャック=モノ高校、サントクロワ・サンユベール高校、日本交流協会など現地で日本語を学んでいる生徒や大人たちと交流をしました。


オルレアン大聖堂の前で


モンサンミシェルの前で


現地新聞La Républiqueに旧市庁舎Hôtel Groslotでのレセプションの様子が掲載されました。


サントクロワ・サンユベール高校との交流


シュノンソー城の前で


レストランにて


ジャックモノ高校での発表の様子


ジャックモノ高校での交流


最終日に歌(chanson)をホストファミリーの前で披露