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アジア・太平洋研究センター

Nanzan University : Center for Asia-Pacific Studies

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結果報告

国際地域文化研究科共催講演会
Some New Evidence regarding the Yayoi Period

 

日 時 :  2006年7月12日
場 所 : 南山大学名古屋キャンパス J54教室
講 師 : アン・クマール氏 (オーストラリア国立大学アジア研究学部長/歴史学)

 

オーストラリア国立大学はオーストラリアにおいて最も研究に重点を置いている大学である。そのアジア研究学部から来日されたオーストラリア人のアン・クマール教授は、インドネシア、特にジャワ島を専門とする歴史研究者として著名である。本年に出版が予定されている最新書では、これまでの研究対象としてこられて時代をずっと遡り、弥生時代の日本とジャワとの関係史を描き出されている。今回の南山大学での研究発表では、その最新の研究書からエッセンスをご報告いただいた。弥生時代の日本とジャワの米の類似性、日本語とジャワ語の共通語彙、石器文化の発展段階の共通性などを指摘され、それらの共通性が単なる偶然ではなく、当時、人の交流がこの文明の発達した二つの地域間であったのではないかという仮説を述べられた。その仮説に対して、参加者からは様々な学問的背景からの質問がなされた。決して多くの参加者が集まったとは言えない研究会ではあったが、白熱した質疑応答がなされつつも、穏やかな雰囲気の研究会であった。今回の研究会はアジア・太平洋研究センターと国際地域文化研究科の共催によって開催された。会の始めにはアジア・太平洋研究センター長の須藤教授からご挨拶があり、来学に対する謝辞が述べられた。日本の古代を専門とされている人間文化研究科の教員の参加を期待していたが、あいにく参加を得られなかったことが残念であった。クマール教授も専門家と議論できることを楽しみにされていただけに、十分に広報ができなかったことを反省している。一方、名古屋大学のオーストラリア人研究者、学内からも経済学部と経営学部の教員の参加が得られたことで、世界的な研究者を本学に迎えて学際的な議論ができたことが今回の研究会の収穫と言えよう。(文責 アジア学科教授 森山 幹弘)





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